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堆肥の少量散布等可 牽引式マルチスプレッダ デリカ

デリカ(金子孝彦社長)は、土づくりに役立つ堆肥散布機のシリーズ化を図っており、各種肥料・堆肥の少量散布などマルチに活躍する新型の牽引式マルチスプレッダ「DMS―1105WS」を4月から新発売。注目を集めている。最大積載質量は1t。15~30馬力のトラクタで使用でき、「くるくるターン」仕様で、狭い場所でも楽に作業できる。

 デリカ=長野県松本市大字和田5511―11=は、「有機農業と、未来へ。」をキャッチフレーズに、主力製品のマニアスプレッダ(堆肥散布機)をはじめ、農業の生産性を改善するため農業機械を中心に多様な製品を提供している。
 新発売したマルチスプレッダ「DMS―1105WS」もその一つで、1t積載のトラクタ牽引式タイプ。散布量はトラクタの運転席からリモコンで調節することが可能で、リモコンからシャッタ開度20段階を自在に操ることができる。さらにギヤ交換によりベルトコンベアー速度が2段階で調整が可能。これによりコンベア速度2段階×シャッタ開度20段階=40パターンの散布量を細かく調整ができる。
 床送りはベルトコンベアー方式を採用。こうした機能の搭載などで従来の肥料散布機では難しかったペレット、土壌改良材、鶏糞堆肥などの少量散布に適しており、肥料取締法の改正で拡大が見込まれる混合堆肥複合肥料や指定混合肥料などの適量均一散布にも威力を発揮しそうだ。
 車体は、けん引作業に慣れない人でも容易に操作できるようにステアリング車軸を装備。さらにホイールステアリング機構による「くるくるターン」仕様にしたことで、狭い場所の入り口も楽に入れることはもちろん、作業も楽に行う仕様になっている。トラクタとの連結はトラクタのロワーリンクに装着。ホイールステアリングすることにより、急旋回時でもPTOジョイントの振動が少なく、連続散布できる利点もある。
 公道走行対応機材を標準装備して、両サイドのアオリが倒れるために積み込みと清掃も楽に行うことができる同機。有機農業への関心が強まる中、大きな期待を集めている。
【DMS―1105WSの主要諸元】▽散布幅=8m▽最大積載質量=1000㎏▽機体質量=720㎏▽最大積載容量=1.9㎥▽機体寸法=全長3855×全幅1350×全高1550㎜▽荷台寸法=長さ2320×幅1050~1150×高さ480㎜▽装着方法=トラクタロワーリンク▽駆動方法=トラクタPTO▽適応トラクタ=15~30‌PS▽コンベア変速段数=2段(ギア交換)▽コンベア速度(m/min)=5.1(高速時)、2.6(低速時)▽ビータ径(㎜)=570(散布用)、275(破砕用)▽シャッタ開度=0~200㎜▽シャッタ開度調整=20段。

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