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女性が変える未来の農業 兵庫農業女子会開催  井関、丸山がブース出展

兵庫県南あわじ市と近畿農政局県拠点が主催する「兵庫農業女子会」が8月4日、南あわじ市の吉備国際大学で初開催された。「女性が未来の農業を変える」と大きな期待がかかる中、女性同士の交流の場を設けることで〝横のつながり〟を支援し県農業の発展につなげようと企画。講演や交流会が開かれたほか、会場では農水省の「農業女子プロジェクト」に参画する井関農機や丸山製作所などのメーカーが出展し、女性が使いやすい農機や営農に役立つ技術を紹介した。

 南あわじ市は、近畿における市町村別農業産出額が1位。タマネギやレタスなどの栽培がさかんに行われている。県全体の農業者が10年間で13・4%減少する中で、特に女性農業者は25%減と減少幅が大きく、女性農業者が働きやすい環境づくりが一層求められている。
 イベントには、県内の女性農業者を中心に約110人が参加(オンライン参加を含む)。冒頭、守本憲弘市長が「新しい品目の栽培や食育など農業女子の皆さんの活躍で、『農業はファッショナブルで楽しい』といった意識に変わりつつある。一般の方にとって農業が明るく多彩なものとなり、有力な職業選択肢となってほしい。本日の女子会で交流を深める中で新しい動きが生まれたら、県農業全体が盛り上がる」とあいさつ。近畿農政局の出倉功一局長は「女性には男性にはない発想力や行動力がある。農業は男性だけではできない。各地域でコミュニケーションの輪が広がり、農業女子全体の地位向上や経営の発展につながってほしい」と期待を寄せた。
 第1部の講演には、新潟食料農業大学准教授の青山浩子氏が登壇。「これからの女性農業者に求められること」として、「生活者の視点から持続可能な農業の意義を伝える役割と、生産者の視点から消費行動を変えうる情報発信力」を挙げ、「現場での活躍はすでにジェンダーフリー」とした。
 第2部では、販路先の立場から「消費者が求める商品とは」と題したプレゼンテーションが行われた。県内に8店舗を展開するスーパー、ヤマダストアー(太子町)の井神冬美香氏は、生産者の高齢化で生産減少が危ぶまれている在来作物「佐用もち大豆」を使った新商品の開発を手掛けるなど地域で生産している農作物を積極的に応援している同社の取組みを紹介。
 生活協同組合コープこうべ(神戸市)の井上政明氏は、生産地と生産者、栽培、肥育方法が明確であることなどを重視し「生産者と組合員の信頼関係を大切にしている」とし、生産者の労働安全や自然や環境に配慮した「人と自然にやさしい食べ物づくり」を目指していることなどを話した。
 やさいバス(静岡県牧之原市)は梅林泰彦氏が登壇。作物の鮮度を保ち届けるため、地域と一体になった共同配送システムを考案し、物流を担うバスを地域で運用する取り組みを紹介した。
 第3部では、参加者同士の交流会が開かれた。兵庫では、淡路島の玉ねぎをはじめ丹波栗や黒大豆など全国的に知名度の高い農産物が豊かにそろっている。栽培品目や市町村もさまざまな参加者は順に、農業の世界に飛び込んだきっかけや栽培する作物について話し、「規格外農産物を6次産業化で何とかしたい」「淡路島一の美味しいレタスを作る」「6次産業化に取り組みたいが手が回らない」など、将来の目標や日頃抱える悩みを前向きに語り合ったり共感したりしていた。
 女性農業者を応援する農水省の「農業女子プロジェクト」には全国でベテランから若手まで920名を超えるメンバーや企業、教育機関が加盟している。
 会場外では、2013年の発足当初から同プロジェクトに参画する井関農機がブースを出展。同社は、トラクタ「しろプチ」や耕うん機「ちょこプチ」、草刈機「プチもあ」など女性が操作しやすい農機を開発してきた。また、地域に根差したイベント「夢ある農業女子応援プロジェクト」を各地で開催している。
 今回は施設園芸に取り組む参加者が多いことから、ハウス環境モニタリングシステム「ハウスファーモ」を出展した。気温や湿度、二酸化炭素濃度などハウス管理に必要なセンサーを1台に装備し、遠隔からハウスの状態を監視できる装置で、スタッフが実機とともに説明。水稲の水管理を遠隔で行う「水田ファーモ」や有機水稲栽培に役立つ抑草ロボット「アイガモロボ」には、ブースを訪れた参加者が「こんな便利な機械があることを初めて知った」などと驚いていた。
 また、毎日の営農に役立つ情報が得られる井関の営農ソリューションサイト「Amoni(エーモニー)」もブースに設置した画面で映し出し、参加者が足を止めていた。
 丸山製作所は、屋外に構えたブースで農業女子の声をもとに開発した農機を紹介。草刈機「かる~の」は3.9㎏の軽量の草刈機。担当者は「小柄な女性向けに刃の角度やハンドルの形状を改良している。肩が楽な『Lバンドここちe』とセットで提案している」と話した。背負動力噴霧器「きりり」も女性の声から生まれたバッテリー式の噴霧器。交流会に参加した参加者は、ノズルを実際に噴霧し使用感を確かめていた。

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