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オンライン新商品発表 ヤンマーアグリジャパン

 ヤンマーアグリジャパン(小野寺誠社長)は「オンラインEXPO2022 SUMMER」の限定イベントとして「新商品発表」を開催し、8月4日にオートコンバイン「YH6115」、9日に直進アシストトラクター「YT3R」を、実際の作業映像を交えて紹介した。同社は自動運転農機「SMARTPILOTシリーズ」のラインアップを強化。「YH6115」はほ場の約9割を自動操舵で作業することが可能で、「YT3R」は誰でも簡単にまっすぐ作業することができる。

目次

約9割が自動操舵 オート コンバイン仕様YH6115

【オートコンバインYH6115】今年6月にYH6115のオートコンバイン仕様が新登場した。最大の特長は、ほ場の約9割を自動操舵で作業できること。直進、刈取部の昇降、旋回、排出移動、中割り位置決めも全自動で行う。効率の良い旋回経路、絶妙なタイミングで刈取部の昇降を行い、条合わせを瞬時に判断。より速く、ムダなく、プロも納得のスピーディな旋回を実現した。
 具体的には、ほ場の外周1周目を手動で刈り取った後、搭載されているタブレットでほ場登録を行う。四角形や台形だけでなく、多角形ほ場でも登録が可能。登録は、タブレットをタップするだけの簡単操作。なお、タブレットからは操作手順、本機状態のお知らせ、使用上の注意などの音声情報が流れるため、機械操作が不慣れな人でもタブレット表示、または音声で必要な操作や情報を把握でき、安心して作業を進めることができる。
 2周目からはオート機能の一つである「枕地直進モード」を使ってラクに作業。「枕地直進モード」は、登録したほ場外周の辺に対して、それぞれ平行な経路を自動操舵で走行し、オペレーターの負担を軽減する。
 また、ハンドル操作で自動操舵が切れ、スムーズに旋回が可能。直進のみが自動操舵となり、刈取部の昇降や旋回操作はオペレーターが行う。従って、外周2周目から自動で作業できるため、長時間作業の疲労を軽減。この「枕地直進モード」により、手動で旋回を行いたい場合や、「オートモード」が使えない円形田などの場合でも、直進操舵機能は使用できる。
 4周目以降からは、メイン機能である「オートコンバインモード」で、よりラクに作業が可能。ほ場中央部分は、手放しで刈り取り作業ができる。
 排出移動も、タンク内の籾の量を測定し、最適なタイミング、ルートで排出位置まで自動で移動。刈り取りはコンバインに任せ、ゆとりを持って周囲の安全などに注意を払うことができる。
 このほかにも、ハンドル右スイッチによる「自動操舵ON/OFF」機能などの便利な機能を装備している。

簡単まっすぐ作業 直進アシスト追加YT3R

【直進アシストトラクターYT3R】今年6月に中型トラクターYT3Aシリーズをモデルチェンジ。これまでのノークラッチ無段変速やA/Bモード自動切替などに加え、新たに誰でもまっすぐに作業が行える直進アシスト機能を装備した。
 ロータリー耕うんの場合、作業開始位置で直進アシストモニターのA点登録ボタンを押し、A点を登録。続いて、5m以上作業してB点を登録し基準線を作成する。この後、作業機昇降スイッチや直進アシストモニターの「AUTO」スイッチを押せば、直進アシストを開始。次の工程からは経路に沿って直進アシストで作業が行える。直進アシストのため、ハンドル操作は不要。作業状態を確認しながら、速度を調整できる。
 また、作業幅とラップ幅を設定することで、高能率に作業がラクに行える。作業が終了したところは、モニターに塗りつぶして表示。このため、どれだけ作業したか、モニター上で把握できる。
 また、A/Bモード自動切替で、作業はAモードで力強く、最適速度で能率よく作業。旋回時はハンドルを切るだけで直進アシストが「OFF」になり、ロータリーも上昇。Bモードでゆっくり旋回し、目標経路に近づいたら、作業機昇降スイッチ下げでロータリーが下がり耕うんを開始する。同時に直進アシストが「ON」になり、Aモードに戻るため、目標経路に合わせやすくきれいに枕地を揃えることが可能。更に、ロータリーに最適な時速2.5㎞まで、ノークラッチでスムーズに速度を上げられる。
 また、オプションでRTKにアップグレードすることで、作業能率もアップする。例えば、時速2.5㎞で1haのほ場を耕うんする場合、D―GNSSでは枕地旋回を47回行うが、RTKでは45回で済み、2工程削減することが可能。これは、面積が増えるほど削減効果があるため、燃料や作業時間など、コスト削減に非常に有効と言える。
 このほか、代かきハローやブロードキャスターによる肥料散布、うね立て・マルチ作業でも、直進アシストによって高能率作業が可能となる。

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