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クボタの北米研究開発拠点 本格始動、北米事業拡大

北米研究開発拠点 本格始動、北米事業拡大

 クボタ(北尾裕一社長)は、研究開発体制のグローバル化の一環として、米国に研究開発拠点を新設した。同社では、事業のグローバル化に伴い、日本国内での基幹技術に関わる研究開発の強化と共に、海外現地での地域ニーズに適合した製品開発や技術力の強化を進めているが、このほど北米での研究開発拠点が本格始動、北米事業の更なる拡大が期待される。 北米は、同社の機械事業にとって最大の市場であり、これまで製造・販売の現地化を進めるなどし、事業を拡大してきた。
 このほど、北米を中心に事業を展開している芝刈機とユーティリティビークル、トラクタ用インプルメント等の新たな研究開発拠点を設立し(2019年に建設用地買収し準備を進めてきた)、現地人が主体となり現地のニーズに適合した製品をスピーディに開発する体制を整えた。
 今後、日本の研究開発拠点や現地の製造・販売拠点との連携を深め、北米での更なる事業の拡大を図っていく。
【北米の新研究開発拠点の概要】▽会社名=Kubota Research&Development North America Corporation(KRDNA)▽設立=2022年1月▽稼働時期=2022年4月▽所在地=アメリカ・ジョージア州▽投資額=約99億円。
【クボタのグローバル開発拠点】2016年5月にASEAN地域での農業機械事業の更なる拡大に向けてタイ・ナワナコン工業団地に新設。また2021年1月には欧州畑作市場攻略に向けフランス・クレピアンバロア市に新設した。

印・EL社の子会社化完了

 クボタ(北尾裕一社長)は4月13日、インドの農機大手エスコーツ社(Nikhil Nanda会長兼社長、ハリヤナ州、以下、EL社)に対する第三者割当増資引受及び株式公開買い付けを完了(子会社化)したと発表した。EL社はクボタが発行済み株式5911万2970株(所有割合44・8%(2020年3月公表のクボタのEL社に対する出資に伴い、2021年12月27日に完了したESCORTS BENEFIT AND WELFARE TRUSTが保有するEL社の株式1225万7688株の無償減資(以下、第1回減資)、および、本第三者割当増資引受後のEL社の発行済株式数1億3194万604株を前提として算出))を所有するクボタの連結子会社となった。買収に要した資金は約750億ルピー(日本円約1200億円。足元の為替レートである1ルピー1.6円で換算)。当該金額は買付け株式数に公開買付価格である1株当たり2000ルピー(日本円約3200円)を乗じて算定している。
【今後の見通し】インド証券取引委員会規則その他の適用法令等に従い、EL社の上場子会社であるEscorts Finance Limitedの株式についても発行済み株式数の26・0%を上限に同社の株式に対する公開買付け(取得予定価額:最大5320万ルピー、日本円約8510万円(1ルピー1.6円で換算)を進めていく。
 また法令上必要な手続きの完了、その他の必要条件の充足を前提とした第2回減資の手続き及びEL社を存続会社、クボタとEL社の間の合弁の販売子会社であるクボタ農業機械インド㈱及び製造子会社であるEscorts Kubota India Private Limitedをそれぞれ消滅会社とする吸収合併を行う予定だ。

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