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PLJインターナショナルが9割超のハダニ抑制する特殊シートを開発

繊維製品製造のPLJインターナショナル=奈良県大和高田市磯野北町12―5=はこのほど、東京農工大学と共同で「ハダニ行動抑制シート」を開発した。特殊な編み方を施したナイロン製のシートで、ハダニの行動を抑え、葉部分への到達を物理的に防ぐ。無農薬や減農薬栽培につながる資材として販売を開始する。
 同商品は、繊維業界で培った技術を生かして開発。薬品や薬剤などを使用せず、ナイロンシートに施した同社独自の特殊な編み方がハダニの自由な行動を制限する。洗濯しても効果は変わらず、繰り返し使用できる。
 ハダニは野菜や果樹、花・木などあらゆる作物で発生する。短期間で大繁殖する上、薬剤抵抗性を持ちやすく、一度多発すると完全な防除が難しい。農工大の実証では、梨の木の根元にシートを巻き付け根元にハダニを放ったところ、24時間後も92%のハダニがシート上部へ登ることができなかった。
 シートはハダニが付着しない効果もあり、同社はアームカバーも開発。一般的な綿製カバーを使用時には最大20匹付着したのに対し、同社のアームカバーには一匹も付着しなかったといい、「農作業中にハダニが作業者の服を介して他の株に移り広がるのを防ぐ効果も期待できる」としている。
 価格は、行動抑制シート50m(50mの苺のベンチ分)当たり2万7500円、ハダニプレクトアームカバーは1組2200円。

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