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カワサキ機工がフェスタカワサキ’21開催 スマ農対応の新製品紹介

カワサキ機工=川﨑洋助社長、静岡県掛川市=は、11月5~6日、同社特設会場で2021フェスタカワサキを開催、カワサキスマートコネクト製品群の新製品「渡歴茶クラウド(トレサクラウド)」及び乗用型摘採機の新製品「KJ6CNplus+」「KJ4CNplus+」を初披露した。来場者は同社が提案する新しい茶業の技術、機械を熱心に見ていった。


 カワサキ機工では、お茶農家の減少、経営の大規模化を睨み、お茶づくりのスマート化への取組を進めている。今回のフェスタカワサキもそれを十分に意識した展示内容となった。
 また、茶畑から消費者まで一連の機械をラインナップする同社では製茶機械についても常に新しい技術を開発しているが、今回の『3in1の保湿型ロータリー蒸機』も初披露されるとの情報を得た茶農家で実演会はかなりの熱気に包まれた。
【KJ6CNplus+/同4同】①スマートシリーズをラインナップに追加し、アグリオン農業日誌アプリとの連携ができる(別途アグリオンの契約が必要)②コントローラーをカラー液晶に変更、視認性が大幅にアップした。コントローラーの画面内で各部スイッチのON・OFFの確認(すべて緑になっていればOK)ができ、ヒューマンエラーを防ぐ。またコントローラー表示オプションとして、コンテナの格納・コンテナ満表示ができる③大型機種で採用のファンリフトアップ方式へ変更し、ベルトの耐久性がアップ。振動・共振音なども低減した④本機の仕様選択により複合作業機アタッチメントの取付けが可能。
 ※スマートシリーズはカワサキクラウドへのデータ通信機能を持たせた機械シリーズ(注文時オプション)。
 ※「渡歴茶クラウド(トレサクラウド)」については本紙11月2日号既報。
 会場でひときわ注目度が高かったのが、3in1の保湿型ロータリー蒸機H―MRW。蒸胴と回転蒸気噴出胴が別々に駆動する蒸機で『蒸す』と『蒸らし』を別々に調整できる。大型生葉にしっかりと蒸気を当てることができ、蒸し度が均一となる。また回転蒸気噴出胴内でしっかりと蒸気を当て芯から蒸す。そのため、みる芽~硬葉まで青みが強い均一な蒸しを実現した。蒸気量が削減でき省エネなのも燃油高騰の折、評判が良かった。シンプル構造でメンテナンス性もいい。
 もう1つは、参考出品されていた被覆資材展開巻取機。バッテリは充電式、駆動はパワフルな油圧モータ。その反力で走行を補助する。アルミボディで軽量なため取り回しが簡単。野菜栽培に検討する人も多かった。

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