労働生産性の向上 果樹農業振興方針 生産目標308万tに
わが国の果樹農業の方向性について、昨年新たな果樹農業振興方針が策定され、生産数量目標を令和12年度までに308万3000tと設定。これまで続けてきた供給過剰基調に対応した生産抑制的な施策から低下した供給力を回復し生産基盤を強化するための施策へと転換を図っている。具体的な方向性として、生産現場においては、果樹の生産基盤を強化するため、優良品種・品目への転換の一層の推進、労働生産性の向上、次世代への円滑な継承、生産資材の安定供給体制の整備などを推進する。また、様々なリスクへの対応力を強化するため、防災・減災の観点からの基盤整備の推進、気候変動等に対応した技術・品種の開発普及、収入保険や果樹共済といったセーフティーネットへの加入などを推進する。