ヤンマー ユーザーにかほ市小国南野の上山さん データ農業は面白い 可変施肥で倒伏を抑制
にかほ市の上山徳人さん(48)は、水稲15haのほか、親牛5頭、子牛4頭を飼養。水稲は「ひとめぼれ」のみ。農繁期には近隣からアルバイトの協力を得ながら、夫婦を中心とした少人数で作業に当たっている。10a当たりの収量は平年で9俵(約540㎏)程度。周辺農家の高齢化に伴い、今後も農地の受託依頼が増えることを見据え、省力化と作業効率の向上に取り組んでいる。
上山さんが就農したのは32~33歳の頃。それまでは会社員として働いていたが、実家の大規模な農業を継ぐか会社員を続けるか判断する時期を迎え、「会社組織で働くより、生き物を扱う農業の方に魅力を感じる」と就農を決めた。もともと酪農主体の経営で、牛の管理を担当。家畜人工授精師、受精卵移植師の資格も取得し、和牛受精卵移植にも積極的に取り組んだ。受胎率は当初3割程度だったが、技術を磨き5割まで向上させた経験を持つ。
一方、水稲を本格的に担うようになると、稲の状態を見極める難しさを実感したという。「牛なら状態を見て変化を判断しやすいが、水稲は生育の見極めが難しく、試行錯誤の連続だった」と振り返る。現在は水稲の受託面積が拡大したことから、2年ほど前に父親と相談して酪農は廃業。水稲に経営資源を集中し、現在は和牛繁殖を行い、将来的には体制を整えた上で頭数を増やす考えだ。
現在使用する農機は、ヤンマー製トラクタ「EG65」(65馬力)と「F46」(45馬力)、田植機「YR8DA」、コンバイン「YH571A」。昨年導入したコンバインについては、「最新機の性能に技術的な部分を補ってもらっている」と評価する。特に丸ハンドルの操作性を高く評価しており、「旋回が滑らかで、ほ場を荒らしにくい」と話した。
スマート農業にも積極的で、現在は「ザルビオ」を活用した可変施肥に取り組む。生育データに基づき施肥量を自動調整することで、品質や収量の安定につなげている。今年、新たに引き受けた約2.5haではデータがなかったため均一施肥を行ったところ、その大部分で倒伏が発生。一方、可変施肥を行った圃場では倒伏が見られず、施肥の最適化による効果を実感した。「データを使いながら試行錯誤できるのが面白い」と話す。
苗作りでは密苗を導入。15ha分で従来約4000箱必要だった苗箱を2000箱弱まで削減した。苗補給のための軽トラックの往復や作業員も減り、田植えを1人で完結できるまで省力化が進んだ。直播にも試験的に取り組んだが、除草や病害虫対策など生育後半の管理を考え、現状では密苗の方が確実性と労力のバランスに優れると判断している。水管理は課題の一つ。基盤整備された圃場では給排水バルブによる管理ができる一方、地域には用水路から直接取水する圃場も残る。「水管理にはかなり手間がかかる」と話す。こうした課題にも対応しながら、今後は圃場の集約に備えて省力化をさらに進める。
ヤンマーのサポートについては、「農繁期の故障でも連絡すればすぐに現場へ来てくれる。ちょっとした相談にも迅速に対応してくれるので頼りになる」と信頼を寄せる。昨年は老朽化した乾燥機を更新。品薄の時期にもかかわらず、担当者の迅速な手配で導入できたという。「まずは水稲の規模拡大と省力化を進め、経営を安定させたい。その上で、和牛繁殖にも少しずつ力を入れていきたい」と今後を見据えている。
当日はヤンマーアグリジャパン由利本荘支店の鈴木克実支店長に同行頂いた。
上山さんが就農したのは32~33歳の頃。それまでは会社員として働いていたが、実家の大規模な農業を継ぐか会社員を続けるか判断する時期を迎え、「会社組織で働くより、生き物を扱う農業の方に魅力を感じる」と就農を決めた。もともと酪農主体の経営で、牛の管理を担当。家畜人工授精師、受精卵移植師の資格も取得し、和牛受精卵移植にも積極的に取り組んだ。受胎率は当初3割程度だったが、技術を磨き5割まで向上させた経験を持つ。
一方、水稲を本格的に担うようになると、稲の状態を見極める難しさを実感したという。「牛なら状態を見て変化を判断しやすいが、水稲は生育の見極めが難しく、試行錯誤の連続だった」と振り返る。現在は水稲の受託面積が拡大したことから、2年ほど前に父親と相談して酪農は廃業。水稲に経営資源を集中し、現在は和牛繁殖を行い、将来的には体制を整えた上で頭数を増やす考えだ。
現在使用する農機は、ヤンマー製トラクタ「EG65」(65馬力)と「F46」(45馬力)、田植機「YR8DA」、コンバイン「YH571A」。昨年導入したコンバインについては、「最新機の性能に技術的な部分を補ってもらっている」と評価する。特に丸ハンドルの操作性を高く評価しており、「旋回が滑らかで、ほ場を荒らしにくい」と話した。
スマート農業にも積極的で、現在は「ザルビオ」を活用した可変施肥に取り組む。生育データに基づき施肥量を自動調整することで、品質や収量の安定につなげている。今年、新たに引き受けた約2.5haではデータがなかったため均一施肥を行ったところ、その大部分で倒伏が発生。一方、可変施肥を行った圃場では倒伏が見られず、施肥の最適化による効果を実感した。「データを使いながら試行錯誤できるのが面白い」と話す。
苗作りでは密苗を導入。15ha分で従来約4000箱必要だった苗箱を2000箱弱まで削減した。苗補給のための軽トラックの往復や作業員も減り、田植えを1人で完結できるまで省力化が進んだ。直播にも試験的に取り組んだが、除草や病害虫対策など生育後半の管理を考え、現状では密苗の方が確実性と労力のバランスに優れると判断している。水管理は課題の一つ。基盤整備された圃場では給排水バルブによる管理ができる一方、地域には用水路から直接取水する圃場も残る。「水管理にはかなり手間がかかる」と話す。こうした課題にも対応しながら、今後は圃場の集約に備えて省力化をさらに進める。
ヤンマーのサポートについては、「農繁期の故障でも連絡すればすぐに現場へ来てくれる。ちょっとした相談にも迅速に対応してくれるので頼りになる」と信頼を寄せる。昨年は老朽化した乾燥機を更新。品薄の時期にもかかわらず、担当者の迅速な手配で導入できたという。「まずは水稲の規模拡大と省力化を進め、経営を安定させたい。その上で、和牛繁殖にも少しずつ力を入れていきたい」と今後を見据えている。
当日はヤンマーアグリジャパン由利本荘支店の鈴木克実支店長に同行頂いた。





