ヤンマーアグリ、最新自動運転野菜移植機「PW200Rシリーズ」発売!

ヤンマーアグリ=所司ケマル社長、岡山県岡山市=は、ICT技術を活用し、直進の自動化による農作業の高効率化・高精度化を実現する乗用全自動野菜移植機「PW200Rシリーズ」を4月1日に発売する。同社では農業現場の人手不足の課題解決に向け、自動運転農機「SMARTPILOT(スマートパイロット)」シリーズのラインアップを強化している。 乗用全自動野菜移植機「PW200Rシリーズ」は、乗用型の野菜移植機において、ヤンマーアグリとして初めて直進アシスト機能を搭載した。オペレーターの作業負担を軽減するとともに、操作に不慣れな人でも簡単に高精度な植付けを行うことができる。
税込メーカー希望小売価格は368万円~456万6100円。
【主な特長】①誤差数㎝精度のRTK直進アシスト機能(RTK直進アシスト搭載G仕様)=RTK―GNSS方式(衛星(GNSS)から受信する位置情報と、固定基地局や電子基準点から受信する補正情報の2つの電波で位置を求める方式。RTK(リアルタイムキネマティック)を利用するには、別途補正情報サービス契約と通信端末が必要)の自動操舵システムを採用し、事前に基準線のA点・B点を登録することで、基準線と平行に誤差2~3㎝の高精度な作業を行う。うねのないほ場でも、まっすぐ植付けることができる。
さらに、直進アシストトラクターを使用してうね立てをした場合、トラクターの方位角を「PW200R」に入力することで、トラクターと同一の経路作業ができる。また、移植作業をした「PW200R」の方位角をトラクターに入力して、後工程の中耕作業等に利用することもでき、野菜作機械化一貫体系で作業の省力化・高精度化を実現②植付速度・精度向上=最高植付速度が0・55m/sと、従来機に比べ約10%向上(キャベツ、ブロッコリー等の場合、速度調整が必要)している。また、速度の向上に合わせて植付部の構造を見直し、広い面積をより高精度に、効率よく植え付けることができる。
③機体から降りずに操作できる9段階の「覆土圧調整レバー」=使用頻度の高い覆土圧調整レバーを、植付部後方に加え、運転席後方にも新たに設けている。運転席から降りずにレバー操作が可能になり、補助者がいない1人作業でも効率的に作業ができる。また調整段数が従来の5段階から9段階に増え、覆土量の細やかな調整が可能になった。
④さまざまな栽培体系に適応=左右合計12枚の追加予備苗台を新たにオプション設定している。予備苗台(24枚)+苗載台(4枚)で最大28枚の苗トレイが搭載でき、大規模ほ場でもトレイの補給回数を低減できる。また、植付条間は45~66㎝に設定が可能。従来機より好評のマルチうねやうね溝幅が狭いほ場で活躍する後輪幅90㎜のRS仕様、中小玉の野菜移植に対応する株間23~80㎝で調整可能な短株間仕様(S仕様)など、あらゆる栽培体系に対応する(短株間仕様は最高速度0・45m/s)。