【松山】最新型代かき機「WRZ10シリーズ」――効率と高品質を両立
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代かき作業の効率化を追求し、一から設計を見直したWRZ10シリーズ。作業幅3.2mから4.2mまでの5種類をラインアップ。さまざまなほ場条件に対応してオペレータが思った通りの代かき作業を実現するための新機能を詰め込んでいる。
特筆すべきは、均平板の加圧を即時に切り替えられる「ソイルプレッシャー」機能。砕土の良い土質のほ場や横吐きを抑えて通過後の田面に水を乗せたいときは加圧をOFFに、草や雑物が多いほ場や砕土が悪い土質のほ場では加圧をONにと、ほ場の状態に合わせて使い分けができる。同機ではこうした作業をリモコン操作で作業を止めることなくワンボタンで切り替えができ、加圧機能にガススプリングを採用することで、耕深の浅い作業から深い作業まで安定した加圧機能を発揮する。また、均平板の形状も改良し、上記ソイルプレッシャーとの併用で、より綺麗な仕上がりを可能にした。
また、同シリーズでは雑物が絡まりにくい新型ソイルスライダーを採用。これにより、トラクタのタイヤ跡へスムーズに土を流すことができ、作業の停滞を防ぐと共に、土や水の流れを重視した設計にしたことで、均一で高品質な仕上がりを実現。この他、残耕処理刃と新型オフセット爪を標準装備とし、継ぎ目部分の残耕と溝の発生を防ぐなど、仕上がりを均一にするための機能が施されている。
操作性の面では、無線式の「ユニフィットリモコン」を導入。カラー液晶画面付きで、作業機の状態を直感的に確認・操作することができ、さらに、携帯端末用アプリ「Niplo Vision」にも対応しており、作業状態のモニタリングを視覚的に行うことが可能だ。
水田農業における代かき作業は、田植え前の重要工程。しかし「作業時間がかかる」「均平度のムラが出やすい」「オペレータの負担が大きい」といった課題があり、これらは大面積水田や高精度な作業が求められる現代農業において、解決すべき問題となっている。進化したWRZ10シリーズではこうした点を解消。仕上がり精度を向上したことでやり直しや修正の回数を減らし、作業時間の短縮を目指した。効率的な代かき作業は燃料費や労力の削減にも貢献するだけに、春の展示会などで是非注目をしてほしい。
【主な諸仕様】▽適応トラクタ=30~60PS▽作業幅=3.2/3.4/3.6/3.9/4.2m▽作業速度=毎時2~5㎞▽作業深さ=12㎝▽装着方法=JIS標準オートヒッチ(0.1形、1.2形)、JIS特殊オートヒッチ(A1、A2、B)▽税込価格=140万8000円~189万2000円。