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アグリアタッチ 機能を追加し新発売 新型トラクタ整形マルチ

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 ラクーネロータリ「ハイジ」マルチ仕様

 

 春の作付け準備が本格化する前にアグリアタッチ研究所=笹岡弘和社長、静岡県富士市北松野1204=が、トラクタ整形マルチ・ラクーネロータリーシリーズの『ハイジ(平高うね)』と、『マルシェ(小うね)』の機能とカラーリングを一新してモデルチェンジ。1月から新発売した。後付け用シリーズ(DV・FM・CR)の新型機も発売。各製品の特長を紹介する。

  うね立てとマルチ張りは、作物の生育を最適化しつつ病害や雑草のリスクを軽減する重要な工程。その一方で、労力や時間がかかり、効率化が求められている。平高整形マルチロータリ「ハイジ」と小うね整形マルチロータリ「マルシェ」はこうした作業を快適に行えると注目を呼んできたが、更に作業負担軽減に役立つ機械へ進化した。
【ラクーネロータリ『ハイジ』】土質やうねサイズに合わせて9本爪の標準仕様「ATR―HT2」と、片側12本爪の砕土仕様「ATR―HT2―S」の整形仕様と、同じく9本爪「ATR―HTM2」と、片側12本爪の砕土仕様「ATR―HTM2―S」の整形マルチ仕様をラインアップ。整形部の機構を見直し、うねの仕上がり精度が大幅に向上。うね幅の調整もより簡単にできる構造に変更し、様々なほ場条件に対応するために土量調整の可変領域を拡大した。
 マルチ作業では、フレーム折りたたみ構造を変更してマルチフィルムの抑えがより安定。うね上面のマルチ抑えには全面ローラーを採用したことでマルチフィルムの弛みを防止し、位置調整により全面鎮圧も可能。また、作業中に何度も行うマルチフィルム交換作業では、楽に簡単に交換できるスライドローラーを標準装備。交換用マルチ置き台にも走行中の落下防止機能を追加した。
《作業寸法(カッコ内は砕土仕様)》▽うね高さ=15・20・25・30㎝▽うね肩幅=60~102㎝(76~120㎝)▽うね裾幅=90~120㎝(110~138㎝)▽適応マルチ幅=135~160㎝(150~180㎝)▽溝幅=25~40㎝(整形器に付属の溝浚い延長板が片側13~22㎝調整可能)。

 


【ラクーネロータリ『マルシェ』】サツマイモやサトイモ、馬鈴薯などのイモ類のうね立てマルチ作業に最適な同機。新モデルATR―KM2では管理機用で好評の「クワホルダー」を標準装備したほか、土量調整の可変領域を拡大し、交換用マルチ置き台に走行中の落下防止機能も追加させた。
 砕土性に優れたナタ爪ローターを採用し、振動を軽減する爪配列にしたので長時間作業でも疲れにくく、角度可変ハンドルで整形機の角度を徐々に変えることで土量調整ができ、最適なうね作りを可能にした。更にうね側面の角度可動機構の搭載で、様々な地域の要望に適したうね形状(丸形状から釣鐘形状)に対応できるように進化。マルチ作業ではマルチフィルムに一定のテンションを掛ける新機能により、シート巻量に合わせた張力をかけて安定したマルチ作業を可能にしている。
《作業寸法》▽うね高さ=25~32㎝▽うね裾幅=45~65㎝▽適応マルチ幅=95~120㎝。
 両機共にカラーリングもグレーを基調としたスタイリッシュな配色に。併用作業として使用する消毒機(別売)も自社オリジナル商品をマッチング済みなので現地での加工不要で使用可能。
     ◇
 トラクタロータリ後付け用シリーズもモデルチェンジ。台形うね整形マルチ(DV15N2―RM・DV20N2―RM)とロータリ2・3畦整形器(CR2N2・CR3N2)、平うねマルチ(FM18M2・FM18RM2・FM18RMB2)で、こちらもカラーリングと併せて調整部のハンドルの形状を変更して操作性を向上した。DV・CRシリーズは整形器を標準ロータリに取付けて「Uの字取付ヒッチ」で爪に接近できるので省馬力でうね立整形ならびに確実なマルチ作業を実現。FMシリーズも「角度自在ヒッチ」でリアカバーをつけたまま標準ロータリに装着可能。尾輪でもリッジャ―でも理想の平うねマルチ作業が行える。
 同社では管理用、トラクタロータリ後付け用、トラクタ2点リンク用、3点リンク用(18~26‌PS用)(18~32‌PS)を用意。規模拡大に合わせて購入できる充実のラインアップを揃えている。

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