大型汎用コンバイン HC1170 井関農機2025年上期新商品
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【大型汎用コンバインHC1170シリーズ】HC1170シリーズ(117PS)
《商品化のねらい》昨今、担い手農家への農地集積、規模拡大が進んでおり、また水稲の作付面積が減少する一方で麦や大豆などの転作作物の作付面積は増加している。そうした現状から市場では大型の汎用コンバインが求められている背景がある。好評のHC1153をモデルチェンジし、大型汎用コンバインHC1170を発売する。作業能率の向上に加え、直進アシスト型式を新たにラインナップし、大規模経営におけるさらなる効率化・省力化の要望に応える。
《主な特長》①エンジン=国内特殊自動車排ガス4次規制対応の大排気量(117PS、86kW/2500rpm)でクリーンなエンジンを搭載。以下エンジン関連の改良により、あらゆる場面で安定した作業を行えるようになった=▽エンジン出力向上:エンジン出力が現行機の114・5PSから117PSに向上▽冷却ファンリングの採用:回転時の負荷の小さいリング形状の冷却ファンを採用し、より多くの馬力を作業部に分配できるようになった▽ダストロータの採用:ダストロータによりラジエータ、オイルクーラへの塵の付着を低減し、オーバーヒートの発生を防ぐ▽液晶メータへの水温表示:作業中のエンジン冷却水の温度をすばやく確認することができる。
②ノークラッチ副変速ボタン=ノークラッチ副変速ボタンを押すだけで、機械を止めずに作業速度から移動速度への変速が可能になった。
③チャフシーブ角調整・唐箕風量調整のダイヤル化=脱穀部内のチャフシーブ角と唐箕風量の調整をダイヤル式に変更し、運転席に座ったまま調整ができるようになった。
④オーガシュータの採用によりコンテナへの均一な排出が可能になった。
⑤直進アシスト仕様(Z型)の追加=直進時のステアリングを自動化する直進アシスト仕様(Z型)を追加。刈高さや車速の調節に注力できるため、長時間作業による疲労が軽減。また、不慣れなオペレータでも高精度な作業が可能になった。また、様々な条件(直線が長い・変形ほ場など)に適応。2パターンの基準線作成方法と2経路登録機能で様々な形のほ場で自動直進が可能。
⑥コーンヘッダで子実とうもろこしの収穫を速く精度良く行える。
⑦そのほかにも多くの高能率作業を可能にするスペック=▽大容量燃料110ℓタンク。満タンで約1日連続作業ができる(作業状況により変動する)▽スーパーワイドヘッダー:刈幅3230㎜(参考:標準ヘッダー2060㎜、ワイドヘッダー2590㎜)。刈幅が広いので旋回回数が少なくて済み走行距離も短縮できる)▽刈取最高速度2.0m/sを支える、脱穀・選別・排出・ハンドル操作など高い脱穀能力▽高い視界性のコックピット。
《主要諸元》▽駆動方式=四輪駆動▽機体寸法=全長6240×全幅2370~3485×全高2760㎜▽機体質量=4950~5240㎏▽エンジン=型式名:4TN
V94FHT―NRCV、種類:水冷4サイクル4気筒、立形ディーゼルインタークーラターボ(CR)、総排気量:3053㏄、出力/回転速度:86・0kW/2500rpm、使用燃料:ディーゼル軽油、燃料タンク:110ℓ、尿素水タンク容量:14・3ℓ▽走行部クローラ=幅550×接地長1960㎜、中心距離:1235㎜▽刈刃=1976㎜~3148㎜。
発売は2024年10月。価格はHC1170(117PS):1771万円~2010万8000円。