ササキ 代かき回数減で注目 新型マックスハローエース

ササキコーポレーション(佐々木一仁社長)が「第99回山形農業まつり農機ショー」で超耕速マックスハローの新型機を展示する。あぜぬり機「カドヌールエース」、新型「アクティブロータリー」と共に作業時間を劇的に短縮させて生産コスト削減に役立つと注目の超耕速シリーズ。代かきが速く・キレイに仕上げられると驚かれる新型機のポイントを紹介する。
従来作業の倍近いスピードを可能にしたササキコーポレーション=青森県十和田市大字三本木字里ノ沢1―259=の超耕速マックスハローエース。ほ場条件によって違いはあれど毎時5.5㎞での高速作業が可能な同機は今の米価を考えると規模拡大が儲かる農業実現の鍵となるだけに魅力。その同機が更なる進化を遂げた。
新型マックスハローエースMAX5DXA/HAシリーズのポイントの一つが『可変式ワイパーブレード』。同社が元祖というタイヤ跡消しワイパーブレードを可変式に進化。可変式のタイヤ跡消しワイパーブレードを搭載して土量に応じてブレードが可変し、タイヤ・クローラーが押し上げた土をタイヤ跡へ戻す。粘土質や水分の少ないほ場など、タイヤ跡が残りやすいほ場でもよりきれいな仕上がりを実現。ワイパーブレードの形状を大型に刷新し、電動仕様は2段階、油圧仕様は無段階で、タイヤ・クローラー幅に合わせて位置が調整できる。
もう一つは、油圧モデルに搭載した『無段階レベラー調圧機構』。代かき作業中に仕上がりを見ながら、土質に合わせて第一レベラーに加圧をかけることで、よりきれいな仕上がりを実現。操作はトラクタに乗ったままリモコンの「加圧」ボタンで無段階に調整できる。
ラインアップは作業幅3.3mのMAX335DXA(適応トラクタ35~55PS)・3.7mのMAX375DXA(同40~60PS)・4.1mのMAX415DXA(同40~60PS)の電動仕様3型式と、4.4mのMAX445HA(同60~80PS)・5.0mのMAX505HA(同80~135PS)の油圧仕様2型式の計5型式。全モデル公道走行対応モデルで、5.0mモデル以外は格納幅2.5m以下に。装着方法は油圧仕様がLヒッチ、位置調整電動仕様はSヒッチだが、4.1mモデルのみLヒッチも新規設定した。その他、油圧モデルでは▽左右同時開閉でスピーディーな折り畳みを実現▽レベラーや開閉支点部の耐久性や剛性を高め、長時間・大面積規模へ対応強化▽メンテナンス性を向上した取外し式チェンケースカバーの採用でチェン交換を簡単にして利便性を向上させている。
同社ブースでは「MAX375DXA」を展示。スタイリッシュになった新カラーリングと共に大面積にも対応するために強化した鉄板、高速作業を追求したCK爪など、独自機構を確認したい。
同じく最高速度毎時5.5㎞の高速ロータリーの「アクティブロータリー」もバージョンアップして初披露。作業幅2.0mモデルの登場で適応馬力の上限を75PSへ引き上げ、新アシストレベラーの全モデル装備、カバー内の土の付着の大幅低減の実現など大幅な進化を遂げている。また、コメ作りで誰もが考えるあぜ塗り作業の高速化について、最高速度毎時2.0㎞(ほ場条件により異なる)を可能にした「カドヌールエース」も展示。砕土性の高いCK爪と土上げ性を高めた大型爪で高速でも十分な土量を確保し、早く塗って固く締まった畦を形成。ほ場枚数が増えて作業効率を上げたいと考える生産者にうってつけの製品だ。