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南東北クボタ RTK基地局設置 年内に山形県を網羅予定

南東北クボタ RTK基地局設置 年内に山形県を網羅予定
南東北クボタ=矢部建社長、宮城県名取市田高字原182―1=は、今年4月、山形県の川西・余目に、クボタのRTK基地局を設置した。5月には南陽市の黒澤ファームでRTK基地局を活用したアグリロボ田植機による作業を行ったほか、ユーザーにも積極的にPRしている。今回、導入の狙いについてソリューション推進部の新妻敏宏部長に話を伺った。
 ――川西・余目営業所に導入した狙いは。
「置賜・庄内地区は大規模の農家やドローンの普及数も多く、より多くの需要があると考えた。また、余目営業所地区は農業が盛んな庄内地区をカバーできるように設置しており、一部の機種に関してはGSシリーズの農機にRTKキットを取り付ければRTK基地局を活用したスマート農業が行えるので、ユーザーの手に届きやすいようになっていると思う。GSシリーズは庄内地区では4割ほどの台数が出ており、需要も十分だ」
 ――実演などされてみて、農家からの反応は。
「春から田植え後の5月~7月にかけてRTK基地局を活用した実演に力を入れた。南東北クボタとして、自社で提供しているメリットをPRし、クボタならば大丈夫と安心してもらうように説明している。実際に説明を受けた農家からも、『通信を含めて全てクボタでやってくれるのは、安心・信頼感を感じられる』と好評だ」
 ――導入して3カ月が経ったが、今のところの普及率・台数や今後の活用状況は。
「余目地区で7台(見込みは4件)、川西地区で7台(見込みは6件)あり、初年度としては実演の手ごたえを感じている。特に自動操舵に関しての魅力をより多くのユーザーにPRしたい」
 ――RTK基地局に関して、貴社として何かイベントや事業などはあるか?
「山形県は県で基地局を建設する動きはなかったので、南東北クボタ自ら率先して基地局を建てている。年内には県内陸部にさらに3基の建設を計画をしており、これにより全県網羅する予定だ」
 ――先日の南陽市「黒澤ファーム」の件について、その後の状況や県内での反響は。
「黒澤ファームからもRTK基地局を活用した自動操舵の予約を頂いているほか、県内でも刺激をもらった農家からの注文が入ったり、行政からも高い注目を集めた」
 ――今後の方針。
「RTK基地局=クボタのイメージになりつつあると感じている。このイメージを生かし、南東北クボタとして率先してスマート農業普及を推進したい。また、モア・アタッチでも使いたいという声があるほか、我々の考えとして、播種作業についても大きな需要があると考えている。特に大豆農家からの反応が大きかったことから、新たな需要を探しつつ、我々の最終目標である、〝アグリロボの普及〟。これを達成し、農業従事者の省力化の手伝いをしていきたい」。

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