農政審食糧部会 主食米需給 6年民間在庫156万t 価格上昇 需要も増える
令和6年6月末の民間在庫が156万tとなり、1999年の統計開始以来、最も低くなることが農水省の推計で明らかになった。7月30日に開かれた食料・農業・農村政策審議会食糧部会において議論された米の基本指針で示されたもの。
基本指針で示された主食用米の需給の状況をみると、令和6年6月末の民間在庫量は、令和5年産米の高温・渇水の影響による精米歩留まりの低下や令和3年9月から食料品全体の価格の上昇が続く中で、米の価格については相対的に上昇が緩やかだったことを背景に消費が増加したと見込まれ、前年から41万t低い156万tと見積もった。なお、価格については、令和5年産は出回りから今年6月までの相対価格の平均で1万5307円と前年から10%と大きく伸びている。更に6月時点でみると、1万5865円で直近10年で最も高くなっている。
この結果、令和5/6年は、供給量が858万t(5年産生産量661万tと5年6月末民間在庫量197万tの合計)に対し、6年6月末在庫量が156万tであることから、需要量は702万tで前年(令和4/5年)から11万t増加すると見通した。近年概ね減少傾向で推移していたが、下げ止まる結果となった。
今回の結果について農水省では、必ずしも需要が増加に転じたとは限らないとみている。「過去に需要が増加した年もあったが、いずれも米がほかの食品に対して値ごろ感があったこと、また1等比率が低下し、精米歩留まりが低下したことなどが要因であり、翌年は再び減少した。このため、需要が増加に転じたかどうかは、もう少し長期で見なければならない」(農水省)。
6年の民間在庫156万tは需要量との比率でみると、22・2%。近年は20%台後半で推移、コロナ禍は3割を超えており、東日本大震災発災直後の23年(22・0%)、24年(22・1%)という状況ではあるが、農水省では現状の需給について、「昨年、一昨年と比べ調達環境が異なることが逼迫感にあらわれているのではないか。過去をみればそれほど特異な水準ではない」としている。
また、令和6/7年の需給見通しについては、主食用米等の生産量を平年並みと仮定した場合、供給量は825万t。一方、需要量については、673万tと推定。この結果、令和7年6月末民間在庫量は152万tと見通した。
基本指針で示された主食用米の需給の状況をみると、令和6年6月末の民間在庫量は、令和5年産米の高温・渇水の影響による精米歩留まりの低下や令和3年9月から食料品全体の価格の上昇が続く中で、米の価格については相対的に上昇が緩やかだったことを背景に消費が増加したと見込まれ、前年から41万t低い156万tと見積もった。なお、価格については、令和5年産は出回りから今年6月までの相対価格の平均で1万5307円と前年から10%と大きく伸びている。更に6月時点でみると、1万5865円で直近10年で最も高くなっている。
この結果、令和5/6年は、供給量が858万t(5年産生産量661万tと5年6月末民間在庫量197万tの合計)に対し、6年6月末在庫量が156万tであることから、需要量は702万tで前年(令和4/5年)から11万t増加すると見通した。近年概ね減少傾向で推移していたが、下げ止まる結果となった。
今回の結果について農水省では、必ずしも需要が増加に転じたとは限らないとみている。「過去に需要が増加した年もあったが、いずれも米がほかの食品に対して値ごろ感があったこと、また1等比率が低下し、精米歩留まりが低下したことなどが要因であり、翌年は再び減少した。このため、需要が増加に転じたかどうかは、もう少し長期で見なければならない」(農水省)。
6年の民間在庫156万tは需要量との比率でみると、22・2%。近年は20%台後半で推移、コロナ禍は3割を超えており、東日本大震災発災直後の23年(22・0%)、24年(22・1%)という状況ではあるが、農水省では現状の需給について、「昨年、一昨年と比べ調達環境が異なることが逼迫感にあらわれているのではないか。過去をみればそれほど特異な水準ではない」としている。
また、令和6/7年の需給見通しについては、主食用米等の生産量を平年並みと仮定した場合、供給量は825万t。一方、需要量については、673万tと推定。この結果、令和7年6月末民間在庫量は152万tと見通した。