日農工統計 20~30PSトラ3割増 輸出向けは8%の増加に 上半期出荷2086億円

今年上半期の農業機械の動向について、日本農業機械工業会(増田長盛会長)はこのほど1―6月の日農工統計をまとめた。出荷額は合計で対前年同期比4・3%減の2085億8900万円となった。このうち、20~30PS以上のトラクタは同29・3%増の212億4100万円と3割近い伸びを示した。また、輸出向けが同8%増加と伸びる結果となった。
1―6月の日農工統計によると、出荷の累計は対前年同期比4・3%減の2085億8900万円。輸出向が同8%増の924億8200万円と伸びたが、国内向は同12・3%減の1161億800万円と減少する結果となった。
機種別でみると、トラクタは合計で同2・5%減の1189億7200万円。馬力別でみると、20~30PSが同29・3%増の212億4100万円、50PS以上が同2・2%増の702億8800万円、20PS未満が同1%増の36億9500万円と増加したものの、30~50PSは同28・5%減の237億4800万円と減少する結果となった。
このほか、増加したものとして、防除機が同4・8%増の85億3900万円、刈払機が同1・1%増の99億4500万円、バインダが同62・2%増の7400万円、動力脱穀機が同5・9%増の2700万円、農用運搬車両が同12・7%増の40億1200万円となっている。
なお、6月単月でみると、合計は同18・1%減の349億6600万円。耕うん機が同0・3%増の9億3500万円と増加したほか、田植機が同9・7%増の20億5100万円、バインダが同141・4%増の3300万円、動力脱穀機が同32・5%増の1100万円、乾燥機が同1・4%増の11億6800万円、カッターが同0・3%増の2600万円、米選機が同16・5%増の1億1500万円、農用運搬車両が同0・3%増の5億2100万円などとなっている。
この結果、在庫量はトラクタが同21%減の6702台と減少した。うち、20PS未満が30・4%増の1047台と増えた一方、30~50PSが同43・6%減の1423台などその他の馬力帯では、在庫は減少した。このほか、田植機は同58・6%減の1126台など。
そのほか詳細については2面表参照。