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大栄工業 ジャンボタニシ捕獲器 環境にも優しい「スクミッチ」

大栄工業 ジャンボタニシ捕獲器 環境にも優しい「スクミッチ」
大栄工業=干川量也社長、佐賀県三養基郡みやき町大字白壁1964=のスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)トラップ「スクミッチ(特許第7449016号)」は、拡大し続けるジャンボタニシによる稲作被害を、従来の防除剤よりも安価に環境負荷も小さく抑制できると好評だ。各地の展示会でも紹介され、関心を集めている。
 スクミッチの仕組みは、誘引剤〝スクミッチフード〟によりジャンボタニシをトラップに誘い込み、捕獲するというもの。一旦トラップに誘い込まれたジャンボタニシは嫌いな銅線に阻まれ逃げ出せない仕組みになっている。またスクミッチフードは水に溶けるため、自然環境にも優しい。
 使用方法は、田植え後湛水ほ場の水の出入口や繁殖しやすい場所に設置する(誘引剤は1週間程度で交換する)。
【その他のスクミッチの特長】①持ち運びがしやすい軽量設計②トラップ使用後もスリットから排水③誘引剤は水に溶け、環境に優しい④透明なので中身の確認が簡単⑤トラップからの逃亡率が改良により50%から20%まで減少した。
 共同研究した奈良女子大学の遊佐教授は、「特に被害が大きい成長したジャンボタニシに対して大きな効果が見られたほか、従来の防除剤よりも安価に済む可能性が高い。また、農薬を使用していないため環境にも優しい」と高く評価している。
     ◇
 先ごろ開かれた千葉県の農機販売店の展示会で説明にあたっていた同社の中川正志氏は「千葉県でもジャンボタニシの被害は年々拡大しているとのことで、関心を持って頂くお客様は多い。従来よりも約2倍の容量でさらに広範囲にジャンボタニシを捕獲出来る「スクミッチジャンボ」や従来品スクミッチフードの誘引性をそのままに、さらに持続性が2倍となった『スーパースクミフード』も追加され、更に使いやすくなっている」と話していた。

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