デリカ 中型・小型全14型式 新型自走マニアスプレッダ

DAM―186S
デリカ(金子孝彦社長)は、主力の自走マニアスプレッダをモデルチェンジ。堆肥活用の関心が高まっているだけに発表以来、注目されている。ラインアップは中型・小型モデル全14型式。いずれも軟弱地の走行に強いゴムクローラ仕様で、エンジンは低騒音なクリーンエンジンを搭載。シートベルトや安全フレームを装備するなど作業の安全性向上を追求している。
デリカ=長野県松本市大字和田5511―11=の新型自走マニアスプレッダは、積載量1300~1800㎏の中型モデルと同650~1000㎏の小型モデルに大別。主な特長は次の通り。
【中型モデル】コストを抑えたメカミッションタイプはDAM―131シリーズ(最大積載量1300㎏)と同181シリーズ(同1800㎏)、最適な作業速度に調整できるHST油圧駆動タイプの同136シリーズ(同1300㎏)と同186シリーズ(同1800㎏)の12型式。
シートベルトや安全フレームなど安全に関する機能を充実させたほか、LEDヘッドライトの採用や折り畳み式の給油タンク置台など、使い勝手を考えた新規設計。また、油圧関連部品の耐久性を向上。ゴムクローラ周辺部品がオイルバス仕様になってグリスアップが不要になるなど、メンテナンス性も向上させた。
散布条件に合せて①幅広散布に適した縦型ビータ(散布幅8~10m)②厚まきに威力を発揮する横型ビータ(2~3m)③おがくず・もみがら堆肥など、軽めの堆肥を幅広く散布するのに適しているスーパービータ(3~10m)から選択可能。快適な作業を実現するオプションも充実。
【小型モデル】積載量650㎏のDAM―66Tと1000㎏のDAM―102Sの2型式。
DAM―66Tはコンパクト幅(全幅1220㎜)ゆえにビニールハウス内や果樹園の棚下散布に最適で、幅広散布に適した縦型ビータを採用。今回主変速レバー周辺のレイアウトを改良して、より直感的な操作が可能。散布幅は約3~5m。DAM―102Sは散布部は軽めの堆肥を均一散布するのに適したスーパービータを採用。荷箱の床板に腐食に強い樹脂ボード製を採用するなど基本機能を充実。また、同機でも主変速レバー周辺のレイアウトを改良したほか、運転席シートがピン固定になり、前後の回転が簡単になった。新型機ではミッションオイル給油口がカバー外側に移設され、工具不要で給油できるようになったほか、エンジンカバー解放ストッパを追加しメンテナンス性もアップ。散布幅は約5m。共にオプションに機体バランスを安定させるフロントウエイトと散布幅を1.1~2.2mに抑えられて畦際やハウス内の作業に便利なキャンバスアタッチを用意。