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GROUNDBREAKERS2024 未来を描き挑戦へ 日本農業の明日へのヒント探る

GROUNDBREAKERS2024 未来を描き挑戦へ 日本農業の明日へのヒント探る

 クボタ(北尾裕一社長、大阪市)は1月11日、新春オンラインイベント「GROUNDBREAKERS2024」を開催した。〝GROUNDBREAKERS〟は先駆者の意味。「日本の農業の現状や課題を一緒に考えより良い未来を描いていきたい。日本農業の明日へのヒントや切り口を探求していきたい」との想いで立ち上げたもので今回で4回目。

 今回はクロスリアリティ(XR:現実の物理空間と仮想空間を組み合わせる技術の総称)を活用、様々なイメージを映しながら進行した。
 イベント開催にあたり北尾社長が挨拶。XRを使いアメリカのラスベガスで開催されたのCESのブースイメージを表示しながら、EVトラクタなどカーボンニュートラルの実現に向けたクボタのテクノロジーを世界に発信しているなどと紹介。加えて「昨年は夏場の高温に悩まされた方も多かったと思うが、地球温暖化はこうした異常気象や災害の増加にもつながるとされ、持続可能な循環型社会への転換は喫緊の課題。我々は今日の延長として明日を描くだけでなく、10年後、20年後、そして100年後の未来ビジョンを描き、心豊かな暮らしと持続可能な社会の実現に向けてイノベーションを生み出していきたいと考えている」とした。
 また、場面を移し、特別ゲストに2025大阪・関西万博の公式キャラクターミャクミャクを招き、「フューチャーライフ万博『未来の都市』」で食と農をテーマに協賛していることをアピール。将来について「農業機械の姿も大きく変わると思う。技術者には農業はなくならないがトラクタはなくなるかもしれないと言っている。大切なのはトラクタそのものではなく、必要な作業が必要なときに高精度にできること。今の常識に囚われてばかりでは良いものづくりはできない。ICT技術の進歩によって、食べる人と作る人、即ち食と農の距離がぐっと縮まることも考えられる。万博での発信を通じこのテーマに関心を持ち、行動を起こす人を一人でも増やしたい」とした。
 今回のイベントについては「責任を持って未来を描き挑戦する人々が集い、語り合うことでイノベーションが生まれるという場だと思っている」と述べた。
 その後、クボタ農機国内営業本部の廣兼以斉氏らが進行役となりトークしながら、また、視聴者からのコメントを紹介しつつ、各コンテンツが放映された。
【2024新商品発表】KSASや無人コンバインなどを紹介した。詳細別掲。
【インタビューCase1】滋賀県近江八幡市の㈱イカリファーム・井狩篤士氏は、米70‌ha、小麦120ha、大豆125haを栽培。井狩氏は、社是を「Exciting Agriculture」と設定。「農業は人から必要とされ続けるもので本当に良い産業だと思う。だからこそ公益性が大切だ。多収性があり、収益性が高いということは他の生産者(の収益)を高めることにもなるし、国力の増強にもなる。色々と困りごともあると思うがそれを解決していき、困りごとが楽しいことに変わるような形を生涯かけて取組んでいきたい」と語る。

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