NTT東日本 大阪大と共同で研究 鮮度保持コンサル提供へ

(写真説明) 収穫してから2週間がたっているがイチゴの鮮度は保たれている
大阪大学とNTT東日本とNTTアグリテクノロジーの3者は、地産品の品質を保持しながら生産地と消費地を繋ぐ、コールドチェーン(生鮮食品や冷凍食品など低温管理が必要な商品を生産地から消費地まで、所定の温度に保ったまま流通させる仕組み)の価値向上をめざし、地産品の最適な保存方法確立に向けた共同研究を進めてきた。
同研究で取り組んできたイチゴの長期品質保持にこのほど成功したことから、研究成果を活用し、地産品の最適な保存レシピ開発に向けたコンサルティングサービスを、NTTアグリテクノロジーで開始することとし、12月15日からサービスを提供開始することから、同日、NTT東日本初台本社ビルで記者発表会を開催した。
NTT東日本によると、日本各地には、美味しくて魅力ある地産品があるが、品質を保持したまま消費地に届けられないものが多く存在する。また、食料自給率向上が求められる一方で、収量や気候変動で需給バランスが崩れ、流通各所でのフードロスが課題になっている。さらに物流業界では2024年から時間外労働の上限規制が始まることで、生鮮流通が一層困難になっていくとしている。そのため、3者は魅力ある地産品の消費地への流通による地域経済の活性化、地産品の長期品質保持によるフードロス削減、出荷調整によるトラックの積載効率化などを通じた物流業界における〝2024年問題〟への寄与等をめざし、取り組みを行っていく。