XAG JAPAN 大型ドローンP100Proを発売 50㎏積載で追肥散布も

XAG JAPAN(住田靖浩社長、兵庫県小野市)はこのほど、農業用ドローン「P100Pro」を発売した。最大積載量50㎏、散布幅最大10mで効率的な散布作業が可能。1フライトで最大3haを散布でき、規模拡大や肥料散布のニーズにも対応する。高性能な液体散布装置はアトマイザーを採用し、最大22ℓ/分、粒剤散布装置は、最大150㎏/分の吐出能力を誇る。プロポ操作で完全自動飛行と手動操作両方に対応。希望小売価格(基本セット)は308万円(税込)から。
XAG JAPANは2016年に日本支社として設立。日本における農業の自動化、スマート農業の推進、IoTを活用した日本農業の成長と発展を目指し、完全自動航行のドローンのほか地上散布や運搬などに使える農業用無人車を展開してきた。10月に幕張メッセで開催された「農業WEEK」ではドローンV40やP40、農業用無人車のほかに、今回発売した「P100Pro」を出展した。「防除に続く次のニーズは追肥。P100Proの粒剤散布装置なら50㎏積載でき、1回で3haを散布できる」と話していた住田社長。新機体の投入で新たな道を切り拓きたいとしている。
【P100Proの主な特長】①折りたたみ可能な設計=ワンタッチで折りたたみが可能、展開時の大きさから折りたたむことで62%小さくなり、作業の移動や機体の運搬が容易②高性能な散布装置=最大50㎏の積載量を誇り、液体や粒剤を効率的に散布することが可能。液体装置から粒剤装置への切り替えもワンタッチで行える。液体散布装置はアトマイザーを採用し、最大22ℓ/分、粒剤散布装置は最大150㎏/分の吐出能力を誇る。また液滴サイズの変更、作業面積に対し必要な予定容量の計算が行えるなど様々な作物に適切に対応③作業現場のニーズに合わせた飛行=完全自律飛行では作業エリアの分割、複数圃場を1度に飛行させる、散布設定の保存機能、またP100Proはマニュアルモードでの散布においても、新たな操作が追加され圃場環境に合わせた散布が可能④発電機による急速充電器+冷却装置=急速充電器(GC4000+)と冷却装置を利用することで、最短11分で充電を完了。充電時間を短縮し、スムーズな散布作業を実現⑤希望小売価格(税込)=308万円から(機体のみの価格ではなく基本セット価格)。