ササキの新型マックスハローエース 生産コスト大幅削減 より速く・さらにキレイに

(写真説明) 適応トラクタ35~135PSまでラインアップ
ササキコーポレーション=佐々木一仁社長、青森県十和田市大字三本木字里ノ沢1―259=は、超耕速代かき機「マックスハローエース」をフルモデルチェンジして2024年1月から出荷開始する。昨年の秋田県種苗交換会機械化ショーで初披露して注目を集めた同機。生産コスト削減を大幅に実現する代かき機として注目したい。
「作業時間や日数が半分になった」「超低速のゆっくりした作業をしなくて済み、他の作業に時間がとれるようになった」など、営農に役立つ作業機として活躍中の超耕速マックスハローエース。〝カットと叩きで砕土〟するササキ独自の代かき爪が、大きな稲株を砕くと同時に代かき内部フトコロでの砕土性を格段に向上。ほ場条件にもよるが最高時速5.5㎞での作業を実現させて代かき作業のスピード化とワラの多いほ場やタイヤ跡の残りやすい土質でも代かき回数を劇的に減少。生産コスト削減に貢献する代かき機として、大型農家を中心に支持されている。
新型マックスハローエースでは従来機を凌駕する〝速く・さらにキレイに仕上げる〟機能を搭載。ポイントの一つが『可変式ワイパーブレード』。同社が元祖というタイヤ跡消しワイパーブレードを可変式に進化。土量に応じてブレードを可変させ、タイヤやクローラが押し上げた土をタイヤ跡へ戻す。また、ブレード形状も刷新し、電動仕様では2段階調整、油圧仕様では無段階調整とし、粘土質や水分の少ないほ場でも抜群の仕上がりを実現させた。
もう一つは、油圧モデルに搭載した『無段階レベラー調圧機構』。代かき作業中に仕上がりや土質を見ながら第一レベラーに加圧をかけられ、よりキレイな仕上がりが可能に。何よりも操作が〝トラクタに乗ったまま〟リモコンで微細な調整が効くようになり、作業効率向上にも大きく貢献。なお、電動モデルでは2段階のレベラー調圧機構を装備している。
新モデルは作業幅3.3mのMAX335DXA(適応トラクタ35~55PS)・3.7mのMAX375DXA(同40~60PS)・4.1mのMAX415DXA(同40~60PS)の電動仕様3型式と、4.4mのMAX445HA(同60~80PS)・5.0mのMAX505HA(同80~135PS)の油圧仕様2型式の計5型式。全モデル公道走行対応モデルとなっていて、5.0mモデル以外は格納幅2.5m以下に。装着方法は油圧仕様がLヒッチ、電動仕様はSヒッチだが、4.1mモデルのみLヒッチも新規設定した。その他、油圧モデルは▽左右同時開閉でスピーディーな折り畳みを実現▽レベラーや開閉支点部の耐久性や剛性を高め、長時間・大面積規模へ対応強化▽メンテナンス性を向上した取外し式チェンケースカバーの採用でチェン交換を簡単にして利便性を向上させている。
超耕速シリーズはこの他に、高い耕うん能力と高速作業を両立した最高作業速度毎時5.5㎞の「アクティブロータリー」と、こちらも最高作業速度毎時2.0㎞の畦塗り機「カドヌールエース」をラインアップ。体感会などを通じて超耕速シリーズの上手な使い方を推進中。進化したマックスハローエースは大きな注目を集めそうだ。