農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

２０２３年新商品発表会　

　
スズテック＝鈴木直人社長、栃木県宇都宮市平出工業団地44―３＝は23日、本社で「２０２３年新商品発表会」を開催した。発表したのは人工マット充填機「ＭＪ５００」、新玉ねぎ調製機「ＲＴＣ３６００」、ユリ覆土機「ＹＦ６」の３機種。米・ユリ・玉ねぎの栽培における省力化・軽労化に向けてユーザーに提案。なお、同機種は秋田県種苗交換会でも紹介する。

　発表会の席には、鈴木社長のほか、三島勲常務取締役、平出武取締役営業部長、中塩智之技術部長らが出席。冒頭、鈴木社長が挨拶。「今年前期は、依然として先行き不透明な状況だった。弊社では、昨年10月と今年４月に発表した水稲関連４機種（苗箱パレット積出機「ＳＰＴ８００Ｋ」、ミニコン（土供給・回収）「ＳＣＳ２３０１Ｓ１」、種籾回収装置「ＴＫ19」、自動ハコツミ機「ＡＨ８００Ｋ」）と、野菜関連２機種（セルトレイ全自動播種機「ＳＴＨ２００９」、乾燥玉ねぎ調製機「ＴＣ３０００」）を起爆剤に所期目的達成を目指した。これまでにない厳しい状況下ではあったものの、新玉ねぎ調製機やニラ調製機の販売が好調だったほか、新型セルトレイ播種機も各地で稼働開始できた。アグリ事業部では、外食産業にコロナ禍前の賑わいが戻ったこともあり、豆苗の収穫量・売上高ともに計画を達成できた。また、とちぎＧＡＰの認証更新、子供食堂への提供、レストランへの取引開始など、新たな取り組みにも挑戦した。今後も、残渣処理の解決策、種子保管倉庫の検討など、課題解決に取り組む」と話した。

【人工マット充填機】ＭＪ５００

《主な特長》①人工マットを自動で供給し、育苗箱へ充填する事で作業の省力化を実現②30枚の人工マットがストックでき、余裕を持った作業が可能③桟付き押出ベルトの採用により、人工マットをスムーズに排出でき、排出後の人工マットを案内パイプで90度回転させて育苗箱に投入する④独自の機構でスムーズにマットを排出し、確実に人工マットを育苗箱に充填⑤人工マットが無くなると機械が全停止するので、人工マットの補充作業が簡単⑥作業状況に応じて処理能力が２段階に切り替え可能。
《主な仕様》▽全長×全幅×全高＝３９５０（格納時は２４７０）×７４０×１０２０各㎜▽重量82㎏▽電源ＡＣ１００Ｖ▽適用人工マット＝ロックウール育苗マット▽最大セット枚数＝30枚▽能力（50、60‌Hz）＝４００・５００箱／時▽希望小売価格＝65万７８００円（税込）▽発売時期＝２０２４年３月。

【新玉ねぎ調製機】ＲＴＣ３６００

《主な特長》①部品の調節、交換をする事により、青切り玉ねぎ、乾燥玉ねぎの異なる玉ねぎの調製ができる②青切り玉ねぎを調製する際、玉ねぎの姿勢を補正する機能により、茎葉を水平に調製できる（特許申請中）③カバー着脱が簡単にできるので、メンテナンスが容易④簡単に解除、設定が可能なキャスターを前後標準装備しているので移動が容易⑤移動中はキャスター固定金具によりキャスターが勝手に解除する事はない⑥ほ場での調製作業時に便利なノーパンクタイヤ仕様の大径キャスターＴＣＲ30をオプションで用意。１セット２万６４００円（税込）。
《主な仕様》▽型式＝ＲＴＣ３６００▽全長×全幅×全高＝１１９０×６１０×７３０各㎜▽重量＝75㎏▽電源＝ＡＣ１００Ｖ▽適応玉ねぎ直径×高さ＝各60～１０５㎜▽適応葉長さ＝１００㎜以上▽調製根長さ×葉長さ＝１～５×15～30各㎜▽最大作業能率＝～３６００個／時▽希望小売価格＝55万円（税込）▽発売時期＝好評発売中。

【ユリ覆土機】ＹＦ６

《主な特長》①植えつけは、台車に乗ったまま楽な姿勢で作業できる②植えつけ作業時、移動と同時に覆土ができる③台車はモーター駆動で、手元スイッチにより楽に作業できる④溝の間隔に合わせ、覆土部は自由に調節できる⑤覆土部と台車部の連結は、工具無しのワンタッチフックで着脱できる。
《主な仕様》▽型式＝ＹＦ６―Ｆ（覆土部）▽全長×全幅×全高＝１１０７×１９１５×４５２各㎜▽重量＝33㎏▽覆土条数６条▽希望小売価格22万円（税込）▽型式＝ＹＦ６―Ｄ（台車部）▽全長×全幅×全高＝６３５×１９１５×１７５各㎜▽質量＝30㎏▽電源＝ＡＣ１００Ｖ▽搬送速度＝0.4㎞／分▽販売価格33万円（税込）。販売は受注生産。