明るい農業で楽しい未来 第31回さなえ図画コン 最優秀賞に西田一休さん
井関農機(小田切元社長)が平成8年から恒例行事として開催してきた「さなえ全国子ども図画コンクール」が今年で第31回を迎え、今回までで3万7800点の応募があった。今年は「明るい農業で楽しい未来」をテーマに開催。0~12歳迄の子供から1025点の応募があり、その中から全国最優秀賞1名、全国優秀賞5名、全国特別賞10名などが選ばれた。
「さなえ全国子ども図画コンクール」のプレス発表会は、10月13日、井関農機東京本社で開催された。当日は石本徳秋執行役員営業本部長、松尾知幸営業推進部部長、審査委員の藤澤英昭氏などが出席した。同コンクールの趣旨は『将来を担う子供達に農業の魅力を伝え、将来の日本農業を応援していく』というもの。
開会の挨拶で石本営業本部長は「作品は全国のISEKI販売会社を通じて呼びかけ、応募頂いた。どれも子供らしく明るく、微笑ましく、素晴らしかった。また農作業を通じて家族と過ごす楽しさや農業の未来を感じさせる作品など子供たちの溢れるばかりの思いが込められた力作が揃った」と述べた。
その後、全国賞入選作品の発表(別表)。同コンクールは、全国の営業所を通じて応募用紙を配布。また、HP上からの応募用紙ダウンロードによる郵送応募。6~8月、応募を受け付け、その中から審査委員が各地区別賞、全国賞を選出。全国賞の中から全国最優秀賞1名、全国優秀賞5名を審査委員が決定(特別賞10名は社内審査で選出)。地区賞は地区ごとに優秀賞3名、特別賞5名を選出。受賞者には賞状のほか副賞として商品券、GREEN×EXPO2027の入場チケット(4名分)などが贈呈された。
また、販売会社の地区ごと(概ね各都道府県別)に各地区別優秀賞3名、各地区別特別賞5名を選出。入賞者には図書券が贈呈された。全国賞受賞作品は井関農機のウェブサイトでも紹介される。外部審査委員は、千葉大学教育学部名誉教授の藤澤英昭氏と、公益社団法人日本美術教育連合理事長で武蔵野美術大学名誉教授の大坪圭輔氏。
《藤澤英昭(ふじさわ・ひであき)氏経歴》1944年生まれ。千葉大学教授、同教育学部長を歴任。1996年~98年小学校指導要領作成協力者会合委員(図画工作)。現在、千葉大学教育学部名誉教授。
《大坪圭輔(おおつぼ・けいすけ)氏経歴》1953年生まれ。武蔵野美術大学教授、武蔵野美術大学学長補佐を歴任。現在、公益社団法人日本美術教育連合理事長、武蔵野美術大学名誉教授。
第31回の全国最優秀賞に輝いたのは、鹿児島県の西田一休(ニシダ・イッキュウ)さん(7歳)の『うちゅうのはたけ』。また、全国優秀賞は「たんぼでヤモリに会ったよ!」の松林大河(マツバヤシ・タイガ)さん、「たいようのトマト」の福田陸人(フクダ・リクト)さん、「田んぼの生きもの」の野尻雄斗(ノジリ・ユウト)さん、「僕が見る畑」の世古海(セコ・カイ)さん、「そらとぶコンバイン‼」の横原未來(ヨコハラ・ミクル)さんの5名。
【藤澤審査委員講評】天候不順、不安定な政治、AIへの恐怖が差し迫ってくるなど大変な時代。その中もちゃんと農業の未来を考えている子供たちがいると嬉しく思った。
全国最優秀賞に輝いた種子島の西田一休さんの作品「うちゅうのはたけ」は、自由な発想がいい。色彩全体に元気があり、雰囲もある。力を感じる作品だった。
「僕が見る畑」は一見、ぐちゃぐちゃっと描いてあるだけのようだが、色遣いが繊細。私たちだと、畑の色というのは、茶色だが、この作品の土は苔のようなもの、緑‥、ピンクっぽいのもあるし、深い青緑もある。いろんな色でこの土を表現したかったのだと思う。この拘りには共感が持てる。「ヤモリに会ったよ!」は、ヤモリなんてたかだか10㎝ちょっとくらいのものだと思うが、この子にとっては、このくらい大きく見えたのだろう。触った感じまで伝わってきた。なかなか面白い感性だと思った。
「田んぼの生きもの」もいい感性。カエルがいてザリガニ、ドジョウがいて、よく田んぼと遊んでいるという感じが伝わってきた。生きものたちの声まで聞こえてきそうだった。「そらとぶコンバイン」もエンジン音が聞こえそうな臨場感。楽しそうな様子も伝わってきた。「たいようのトマト」も立派に実ったトマトへの感動がぐっと迫ってきた。
臨場感ということでは、特別賞の「いつもありがとうおばあちゃん」も良かった。写真にも写らないが、おばあちゃんがずるずるずるっと動いてここになにか植えている。その軌跡がこの子には見えている。私の目にはとても新鮮に感じられた。この他にも、勇気づけられる作品がたくさんあって、この子たちがいるから、まだまだ、日本も大丈夫と感じられた。
1枚の白い紙があってなにかここに書いてくださいと言われたら、すごいプレッシャーだと思うが、子どもたちはそれを果敢にエイヤ!とやってくれる。そこに1つの世界を創り上げてくれる。こういう構想力と発想力があれば、大変な未来だが、結構やっていけるのかなという気がしてきた。
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閉会の挨拶は松尾営業推進部部長。「今回も心温かくなる作品、微笑ましい作品が全国から数多く集まり、大変喜ばしく思う。今後も、日本の将来を担う子どもたちに向け、このさなえ全国子ども図画コンクールを開催していきたいと考えている」と述べた。
全国最優秀賞 鹿児島県/九州カンパニー/西田 一休/ニシダ イッキュウ/7/うちゅうのはたけ
全国優秀賞 三重県/関西中部カンパニー/松林 大河/マツバヤシ タイガ/6/たんぼでヤモリに会ったよ!
奈良県/奈良ヰセキ/福田 陸人/フクダ リクト/10/たいようのトマト
島根県/中四国カンパニー/野尻 雄斗/ノジリ ユウト/10/田んぼの生きもの
熊本県/九州カンパニー/世古 海/セコ カイ/4/僕が見る畑
鹿児島県/九州カンパニー/横原 未來/ヨコハラ ミクル/4/そらとぶコンバイン!!
全国特別賞 北海道/北海道カンパニー/堀内 涼花/ホリウチ スズカ/4/にじいろのくだもの
青森県/東北カンパニー/相馬 一叶/ソウマ イチカ/8/大きくなったら僕が田んぼを作る
長野県/関東甲信越カンパニー/塩原 梅子/シオハラ ウメコ/10/みんなのあかるい農業
群馬県/群馬ヰセキ/南波 希依/ナンバ ノイ/8/キラキラ光る未来の農業
千葉県/石川商会/七五三結葉/シメ ユイハ/6/お米と赤とんぼ
岐阜県/関西中部カンパニー/山腰 紬来花/ヤマコシ ツキカ/2/おおきなトンボ
岡山県/中四国カンパニー/平田 彩巴/ヒラタ イロハ/6/はじめてきゅうり育てたよ
香川県/中四国カンパニー/三谷 幸太郎/ミタニ コウタロウ/10/田植機かっこいい!
鹿児島県/九州カンパニー/昼間 栞帆/ヒルマ カホ/9/いつもありがとう おばあちゃん
鹿児島県/九州カンパニー/添谷 空心/ソエタニ アコ/11/苦労するからおいしいの





