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緑肥で畑がよみがえる ヤンマー土壌医の会 所有機生かし導入しやすく

緑肥で畑がよみがえる ヤンマー土壌医の会 所有機生かし導入しやすく
2026年度優良土づくり推進活動表彰が10月9日、都内で行われ、日本土壌協会会長賞を受賞したヤンマー土壌医の会を代表して林実穂氏(ヤンマーアグリジャパン農機推進部ソリューション推進部主任)が、兵庫県淡路市の開墾ほ場で取り組んだ土づくりについて講演した。スタブルカルチによる耕起や額縁明渠、緑肥のヘアリーベッチなどを組み合わせ、物理性と化学性の両面から改善した。
対象となったのは、農業参入企業が新たに規模拡大するために造成したほ場。同社は環境負荷を抑えた農業を目指していたが、山を切り開いて造成したほ場は作物を一度も栽培したことがなく、排水性が悪く、検土杖もほとんど刺さらないほど硬かった。土壌分析でも腐植が少なく、CECが小さいほか、各養分の不足が確認された。
そこで物理性と化学性の改善に取組んだ。スタブルカルチで粗耕起し、土壌改良資材(堆肥・海藻由来肥料)を散布。さらに溝掘機を使って額縁明渠を施工して停滞水を解消し、排水性の改善を図った。緑肥にはヘアリーベッチ雪次郎(雪印種苗)を採用。緑肥の播種にはDJIの農業用ドローン「T25」、および散粒機を使用。ドローン播種区では、散粒機による播種区に比べて均一な発芽が確認された。
覆土と鎮圧には、農業者が所有するロータリーで耕耘した後、リヤカバーをフリーにして、最浅設定・PTO1速で鎮圧した。
翌春の5月には両ほ場ともヘアリーベッチが良好に生育。坪刈りでは、窒素24㎏/10aを確認。そして、緑肥を裁断・すき込み後には作土層が広がり、土壌分析でも腐植の増加やCEC向上、各種養分の向上などを確認した。
林氏は、物理性の改善によって緑肥が育つほ場に変えられたことに加え、ドローンによる播種は散布精度も良かったと報告。さらに、既に所有している作業機を活かすことで、専用機を新たに導入せず緑肥に取り組めた点を挙げ、「規模の小さな農家にも既存の機械を使った提案ができる」と今後の展開に期待を示した。

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