酒米稲刈りイベント 中四国クボタも協賛 スマート農業技術PR
(写真説明)Miss SAKE(下段中央)、林社長(上段右)
中四国クボタ=林繁雄社長、岡山市東区宍甘275=は10月18日、岡山県岡山市南区藤田の水田で、「Miss SAKE」プロモーションのもとで酒米の稲刈りイベントを行った。その中で同社は、自動運転収穫機アグリロボコンバイン「DR6130A」のデモンストレーションと、圃場管理システムのKSASについて説明。全国的にも最高品質を誇る酒米品種「山田錦」の一大産地である岡山県を広く発信する現場において、クボタスマート農機の良さをPR。関心を集めた。
収穫した酒米を、Miss SAKE岡山のメンバーと日本酒の製造・販売に繋げるプロジェクトも
同イベントは、同社のほか、岡山市農業協同組合(宮武博会長)、全国農業協同組合連合会岡山県本部などが協力して開催。会場は国定農産(岡山県)が管理する圃場の一部が提供された。また、嘉美心酒造(藤井進彦社長)の協力で、収穫した酒米を、Miss SAKE岡山のメンバーと日本酒の製造・販売に繋げるプロジェクトも同時進行するという。
国定農産の国定会長は、「岡山県は山田錦の生産量が全国で第2位を誇っている。この成績を未来に向けて維持できることを願い、今後もこういったイベントを続けていきたい」と挨拶。Miss SAKE岡山のメンバーや来賓の中国四国農政局の職員などが手作業で稲刈りを行った。
その後、アグリロボコンバイン「DR6130A」による自動運転のデモを実施。有人で圃場の外周を刈り取ってから自動運転で刈り取り作業する様子を披露した。自動運転中に希望する参加者が試乗。Miss SAKE岡山の中島咲希さんは「ボタンを押すだけで動くし、手作業では1株刈るだけで10秒かかっていたので、非常に早く効率よく刈れていた」と驚いたようすだった。
同機は刈り取り作業を行いながら食味、水分、収量を測定することができ、蓄積したデータを乾燥調製、翌年の買付計画、販売計画などに役立てることができる。デモ終了後にはそうしたデータをKSASで管理できる点を説明。多くの関心が寄せられた。
中四国クボタの林社長は、「このイベント開催にあたり、クボタから最新のロボットコンバインを持ってきた。岡山県は酒米の作付けが多いので、日本酒をPRして、酒米を生産する農家に元気になってほしい。今回のプロジェクトで、弊社のロボットコンバインが、収穫した山田錦を用いて、世界で一つの美味しい日本酒作りに役立つと幸いだ」と話した。
アグリロボコンバイン「DR6130A」の実演