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50㎏積載ドローン 大規模栽培や肥料散布向け XAGJAPAN

50㎏積載ドローン 大規模栽培や肥料散布向け XAGJAPAN

XAGJAPAN(住田靖浩社長、兵庫県小野市)は、10月11~13日、千葉市の幕張メッセで開催された農業WEEKで、新しい農業ドローンと無人走行車を披露した。ドローンでは、規模拡大や肥料散布のニーズに応え、積載量50㎏のドローン「P100Pro」を発表。無人走行車では、「R150」より1回り大きい「R150 2022」を発表。同機は、アタッチメントの付替えにより新たに草刈り機能が備わり、従来の液剤散布や運搬と併せて3機能に拡大。両機とも近日発売予定。

農業WEEKで発表


 同社のドローンは、完全自動航行で精密な散布が行える点が特長で、昨年は2枚の回転翼でダウンウォッシュが強化したドローンなどが注目を集めていた。今年は、北海道などの規模の大きな露地野菜にも対応できるよう、液剤装置は50ℓ、粒剤装置は80ℓ(50㎏)へと大型化した。
 住田社長は「農業用ドローンはある程度、防除機としての認知はあがっている。次のニーズは追肥だ。20~25ℓのタンクは、20㎏ほどしか積載できないが、「P100pro」の粒剤散布装置は、80ℓのタンクで、50㎏積載できる。このため1回で3‌haを肥料散布できる」と話す。なお、無人ヘリに比べて積載量が多いものの、販売価格は300万円程を見込んでいるという。
【特長】①同社初の折りたたみ式クアッドコプター。アーム・プロペラを折りたたむことで、約62%の容積を減少させることができる。作業場までの移動中、持ち運び、保管がコンパクト。折りたたみサイズは、幅893×1095㎜、高さは747㎜。
 ②付け替えタンク=液剤装置と粒剤装置があり、固定ロックで留めるだけで装置の取り外し・取り付けが簡単③完全自律航行で散布設定・操縦がスマート=専用アプリケーションでワンタッチでスムーズに操作ができる。飛行設定では、ルート・飛行速度・飛行高度・散布量等を設定する。また飛行状況も全てアプリ上に表示され、機体状態を音声で把握できる。
 ④タッチも操縦も簡単な通信操縦装置ARC3 pro=自動操作では主に機体との通信に使用する。手動操作ではコントローラ―になり、機体を操作することが可能。XAGとして初のジョイスティックタイプのプロポ。機体はXAGアプリケーションの「XAG One」で操作。ARC3Proで作業を手動で行うことができる。2つのスティックにより機体を操縦。スイッチ操作で散布も可能なシンプル構造。
 ⑤メンテナンス=各部品がモジュール化し、メンテナンスの際に各部品交換が簡単。機体は防水・防塵レベルがIPX6レベルで付着した汚れを綺麗に水で流せる。


 

 またドローンのほかに、農業用無人走行車の新型「R150 2022」も発表。従来のR150よりもタンク容量、最大積載量がアップ。またアタッチメントを取り換えることで、従来の液剤散布機能、運搬機能に加え、自走式草刈機としても使えるようになった。草刈機装置は、2つのブレードを回転させ、走行速度とモーターを調整し、自動・手動で草刈りができる。刈り幅は、90㎝、刈高は20~170㎜。
 液剤散布装置はタンク容量150ℓ、散布幅12m、噴霧角度や液滴サイズはアプリ上で調整可能で、作物に合わせて最適にカスタマイズできる。
 運搬装置としては、最大積載量200㎏で、サイズは108㎝×108㎝。環境に優しい電動駆動で、パワフルながら環境に優しい走行が可能となっている。

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