やまびこジャパン 山林プロ向け刈払機を発売

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新機能のAVSを搭載 防振性と再加速性がアップ
山林での下草刈りで活躍してきたプロユーザー向けモデルの共立エンジン草刈機SRE2730Pが、「SRE2731P」となって新発売した。最大の特長は新機構のワンウェイクラッチ「AVS」の搭載。これにより粘り強いトルクはそのままに、再加速性と防振機能をアップさせている。
山林の下草刈り作業でおなじみの反発トリガーでは加速・減速を繰り返すスロットルワークにおいて、従来機では減速時にクラッチがつながっている状態のため刈刃回転も大きく減速していた。それに対して、今回の新型機では減速時のクラッチ動力はオフとなるため、刈刃の回転速度の低下が少なく、加速時の刈刃の回転速度も速い状態なので再加速性に優れ、作業効率の向上にも貢献する。
搭載しているプロフェッショナルの過酷な環境に耐える山林専用エンジンは、低・中速域で粘り強いトルクを発揮。指先に追随する高レスポンスを実現し、刈草など大きな異物が通過しやすいようにカバークリアランスを大きく設計して草詰まりのトラブルを軽減する。
2グリップの「SRE2731P―GHT(本体乾燥質量4.4㎏)」、ループハンドルの「SRE2731P―LHT(同4.5㎏)」、Uハンドルの「SRE2731P―UHT(同4.9㎏)」「SRE2731P―UHS(同4.9㎏)」をラインアップ。GHT・LHT・UHTモデルでは15㎝長いロング操作桿モデルがある。
SRE2731P―UHTは従来モデルと比べて約100gの軽量化を実現し、ワイヤーを本体内側に配置して作業中の引っかかりを抑制してトラブルを軽減。この他、全モデルで操作桿に高強度ジュラルミン素材を採用して強度がアルミ操作桿の約1.5倍(同社比)となりハードな作業にも対応。防塵性が高いフラットパネルタイプのフィルターの採用で、ダスト濾過性能が高いことも特長。
アイシングキットを標準で付属。真冬でもストレスのない作業が可能な同機。9月から各地で行った造園緑化機械展示会に展示し、過酷な林業現場における作業改善にと期待を集めていただけに注目したい製品だ。税込希望小売価格は9万200円。ロング操作桿モデルのみ9万1850円。