クボタ 水素製造工程の需要見据え 生産能力1.8倍に 石油化学プラント用反応管

クボタ=北尾裕一社長、大阪市浪速区=は石油化学プラント用の反応管生産能力を増強する。石油化学プラントの新設や設備更新に伴う需要拡大に加え、カーボンニュートラルにおける新エネルギーとして注目されている水素製造工程などにおける需要を見据え主力工場の枚方製造所に生産ラインを増設、同拠点の年間生産能力を現在の約180%に引き上げる。
【背景と狙い】クボタは、石油化学プラントで合成樹脂の原料となるエチレンやプロピレンを生産する際などに用いられる反応管を生産・販売しており、世界トップシェア(クボタ調べ)にある。特に、らせん状の特殊な突起を管内に加えることで高い生産性や、管内面に特殊な被膜を生成させることで長寿命化を実現した高機能な製品に強みがある。
今後、アジアでの新たな石油化学プラントの建設の増加に加え、北米では既設のプラントの設備更新が計画されていることなどを背景に旺盛な反応管の需要が見込まれている。また、カーボンニュートラルへの対応が求められる中、エチレンやプロピレン等を効率よく生産することができる高い生産性や長寿命といった特徴を持つ高機能な反応管のニーズが高まっている。
更に、アンモニアを熱分解して水素を大量生産する過程などで、耐熱性に優れた反応管の開発ノウハウと製造技術を活用できる可能性があり、カーボンニュートラルのための水素生産に向けて市場の拡大も期待されている。
クボタでは「反応管の主力工場である枚方製造所に生産ラインを増設することで、同拠点における年間生産能力を現在の約180%に引き上げ、既存市場および今後見込まれる新市場での需要に応えていきたい」としている。
【生産ラインの増設について】稼働開始時期は2026年4月(全設備の稼働開始時期、予定)。
なお、各設備ごとに設置が完了次第、順次増産に向け稼働を開始する。
投資額は約44億5000万円。
【反応管とは】石油化学プラントでエタン・ナフサを高温で加熱し、熱分解してエチレンを取り出す装置(熱分解炉)で使われるクラッキングコイルの他に、石油精製プラント等で天然ガスなどを高温・高圧で改質して工業用水素を取り出す装置(水蒸気改質炉)で使われるリフォーマーチューブ等がある。
【枚方製造所の概要】▽所在地=大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号▽生産品目=鋳鋼製品(反応管含む)、建設機械、ポンプ、バルブ。
【背景と狙い】クボタは、石油化学プラントで合成樹脂の原料となるエチレンやプロピレンを生産する際などに用いられる反応管を生産・販売しており、世界トップシェア(クボタ調べ)にある。特に、らせん状の特殊な突起を管内に加えることで高い生産性や、管内面に特殊な被膜を生成させることで長寿命化を実現した高機能な製品に強みがある。
今後、アジアでの新たな石油化学プラントの建設の増加に加え、北米では既設のプラントの設備更新が計画されていることなどを背景に旺盛な反応管の需要が見込まれている。また、カーボンニュートラルへの対応が求められる中、エチレンやプロピレン等を効率よく生産することができる高い生産性や長寿命といった特徴を持つ高機能な反応管のニーズが高まっている。
更に、アンモニアを熱分解して水素を大量生産する過程などで、耐熱性に優れた反応管の開発ノウハウと製造技術を活用できる可能性があり、カーボンニュートラルのための水素生産に向けて市場の拡大も期待されている。
クボタでは「反応管の主力工場である枚方製造所に生産ラインを増設することで、同拠点における年間生産能力を現在の約180%に引き上げ、既存市場および今後見込まれる新市場での需要に応えていきたい」としている。
【生産ラインの増設について】稼働開始時期は2026年4月(全設備の稼働開始時期、予定)。
なお、各設備ごとに設置が完了次第、順次増産に向け稼働を開始する。
投資額は約44億5000万円。
【反応管とは】石油化学プラントでエタン・ナフサを高温で加熱し、熱分解してエチレンを取り出す装置(熱分解炉)で使われるクラッキングコイルの他に、石油精製プラント等で天然ガスなどを高温・高圧で改質して工業用水素を取り出す装置(水蒸気改質炉)で使われるリフォーマーチューブ等がある。
【枚方製造所の概要】▽所在地=大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号▽生産品目=鋳鋼製品(反応管含む)、建設機械、ポンプ、バルブ。