農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

「農業環境工学関連学会２０２３年合同大会」が９月４日～８日の５日間、茨城県つくば市の筑波大学筑波キャンパス（春日エリア）で開かれ、農業食料工学会（飯田訓久会長）は４日、第４回（２０２３年度）会員集会及び２０２３年度学会賞表彰式を開催した。
　当日は始めに会員集会。活動報告や決算報告、活動計画・予算などを承認した。
　その後、学会賞表彰式。先ごろ明らかになった第10回開発賞（本紙既報）のうち、開発特別賞を受賞した井関農機及び開発賞のクボタ、シブヤ精機、ヤンマーアグリが表彰を受けた。
　このほか表彰された学会賞は次の通り。
【学術賞（第59回）】▽小川雄一（京都大学）＝テラヘルツ波帯電磁波利用に関する農業食料工学分野への先導的研究▽海津裕（東京大学）＝低コストＲＴＫ―ＧＮＳＳによる小型農業ロボットの自立走行制御。
【森技術賞（第47回）】▽水上智道（農研機構果樹茶業研究部門）、吉田隆延（同農業機械研究部門）、宮原佳彦（元農研機構）、やまびこ＝乗用管理機型ブームスプレーヤのブーム振動抑制装置の開発。
【研究奨励賞（第22回）】▽斎藤嘉人（新潟大学）＝光の多重散乱応答に基づく豆腐の微細構造評価手法の開発。
【技術奨励賞（第16回）】▽田中正浩（農研機構農業機械研究部門）＝動的アシスト力測定方法の開発。
【功績賞（正会員、第32回）】▽酒井憲司（東京農工大学名誉教授）。
【功績賞（特別会員、第17回）】▽ヤンマーアグリ。
【論文賞（第14回）】研究論文：▽坪田将吾（農研機構農業機械研究部門）、難波和彦（岡山大学）、深津時広（農研機構農業機械研究部門）＝促成栽培イチゴの生育診断に資する生体計測手法―生長点露出に必要な気流条件の検討―。
　技術論文：▽岡田俊輔（農研機構西日本農業研究センター）、積栄（同農業機械研究部門）、志藤博克（同同）、松本将大（同同）＝自脱コンバインにおける巻き込まれ事故の未然防止装置の開発（第１報）―判別手法と試作構成要素の検討―。
　　　　　　以上敬称略。