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ゴルフ場防技研 雑草アンケ、ドローン 研究会で各地から報告

ゴルフ場防技研 雑草アンケ、ドローン 研究会で各地から報告
ゴルフ場防除技術研究会(小林由幸会長)は8月2日、東京都内で「2023年度・第2回研究会」を135人を集めて開催した。「雑草アンケート集計結果」、「ドローンによるきめ細かな薬剤散布に係るガイドライン」といった話題が取り上げられ、人手不足などでゴルフ場管理作業の外注化が進む中、活発で有意義な研究会となった。
 会の冒頭、挨拶に立った小林会長は、はじめに暑い中出席した参加者に謝意を示した後に、「午後の最初のスケジュールとして、雑草アンケートを取り上げるが、今回で早いもので20回目をむかえることができた。アンケートにより、ゴルフ場の雑草の推移、変遷、またその裏にある背景などいろいろなものが見えてくる。研究団体をはじめゴルフ場の雑草に特化したアンケートはなかなかないので、我々としても後進に伝える貴重なデータとして、このアンケートを続けていきたいと考えている」などと話し、続いてそのほか3題の講演の内容を説明した。
 「情報交換会」では、昨秋~現在に至るまで問題となった雑草病害虫、請負防除業を取り巻く環境の変化と問題点や対策(現在&未来)、ドローンを用いた散布等の取り組みについて、などに関して全国各地域からの報告が行われた。
 それによると、雑草に関しては、スズメノカタビラ、ヒメクグ、チドメグサを挙げる声が多く、病害虫に関しては、それほどでもないという声が多かったが、シバオサゾウムシやクビアカツヤカミキリ、ラージパッチなどが挙げられていた。
 請負防除作業のニーズは高まっているが、問題点としては人手不足の声が多く、管理予算に関しては、値上げ分に対応しているコースもあったが、全般的には増えていない様子だった。
 ドローンに関しては利用が進んできた雰囲気も感じられたが、まだこれからといったところ。松枯れやナラ枯れの被害は依然として目立っていた。
 午後からは、「今だからこそ使いこなしたい機能性展着剤~薬剤の力を引き出すための考え方、使い方~」「ラージパッチの常識が変わる?―高温でも病原性を示すリゾクトニア菌が存在する―」などのスケジュールで進み、終了した。
 なお、来年は、第1回研究会を2月13日に、第2回研究会を8月7日に、都内で開催することを予定している。

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