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松山 グランドロータリー披露 新型爪で耐磨耗性向上 新型あぜぬり機なども展示

松山 グランドロータリー披露 新型爪で耐磨耗性向上 新型あぜぬり機なども展示
規模拡大が求められる今、耕うん作業の効率化は課題の一つ。そのような中で松山=松山信久社長、長野県上田市塩川5155=は、グランドロータリー3シリーズを発売した。定評ある優れたすき込み能力に加えて新型爪の採用で耐磨耗性も向上。岩手県滝沢市の産業文化センター・アピオ催事場で開催する「第76回岩手県全国農業機械実演展示会」で展示する。

 新型機3シリーズは2015年の発売以降、好評を得てきたグランドロータリーがモデルチェンジしたもの。ポイントは①高いすき込み性能と、②土の付着を軽減して快適作業の実現。耐摩耗性を向上した新型G爪の採用や、高馬力トラクタ対応のSKDシリーズを追加した点もリニューアルした点だ。
 「SKS01シリーズ」は、適応馬力33馬力から60馬力(トラクタ質量2300㎏までの国産トラクタに適応)で、作業幅は1.8m/2.0m/2.2m。軽量・近接設計で快適作業を実現。50馬力超のトラクタには強化ジョイント付きSD仕様を用意している。「SKL01シリーズ」は50馬力から105馬力トラクタに適応し、作業幅は2.2m/2.4m/2.6m。新シリーズの「SKD00シリーズ」は85馬力から120馬力までの高馬力まで対応する耐久性を装備。作業幅は2.6m/2.8m。SKD2800にはブラケット側にカウンターウェイトを標準装備し、チェーンケースの重みによる左右の重量差を軽減して均平性を向上させている(SKD2600はオプション)。
 新型爪は溶着量を増やして耐摩耗性を約1.2倍~1.3倍に向上。SKDシリーズの爪ボルトはM16を採用して耐久性をアップさせている。また、耕うん部カバーには耕うんされた土塊の衝撃で絶えず土を振るい落とすフロートラバーを採用。均平板上部には土の付着を防ぐアッパーラバー、均平板下部には交換可能なステンレスカバーを採用して土の付着を極限まで少なくし快適な作業を実現。ダブルフレーム構造により機体全体の剛性を上げ、軸受け部にはフローティングシールの採用、消耗品のガード類の耐摩耗性を上げるなど、耐久性のある構造とした。この他、「均平板らくらくアシスト」の採用で、ガススプリングの作用で土が付いた均平板を持ち上げる際の負担を軽減。通常ロータリーと比べてほ場表面に残った稲わら等の残渣物をより多く土中にすき込むことができるように進化させたため、耕うん回数の低減や有機農業に役立つロータリーとして期待できる。
 標準耕深は12~15㎝で、作土層を増やしたいユーザー向けにはサイドディスクを標準装備した最大耕深18㎝のD仕様も用意している。
 会場では「SKS2001―0S」「SKS2201―0S」を展示。進化した爪の形状などを会場で見て欲しい。この他にもロータリー「SXL2220H―0L」、ウイングハロー「WBZ3100N―B」「WDZ4200N―0L」、スライドモア「TDC1400―0S」、ブロードキャスター「MPW500―0L」などの最新機種を勢揃い。
 グランドロータリーと同時期に発売したリターンあぜぬり機「LZR04シリーズ」は、上面ローラーの形状が、面取り形状の段付きスパイラルローラーに変更したことであぜ肩部硬度が最大30%アップ。新型ロータリー共々性能アップした点を紹介する。

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