農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

農作業の負担軽減だけでなく、コスト削減技術としても期待されているスマート農業。こうした技術の導入をしやすくするために「次世代型スマート農業応援プログラム」を今年から開始しているニコン・トリンブル＝東京都大田区南蒲田２―16―２＝は、その第３弾として「ＧＦＸ―７５０／ＮＡＶ／ＲＰ５Ｙｒ　Ｋｉｔ」〝匠のガイダンス〟を発売した。
　同パッケージは、スマート農業を始める第一歩であるＧＮＳＳガイダンスを提案するもの。ＰＰＰ方式の補正情報サービス〝Ｔｒｉｍｂｌｅ　ＲａｎｇｅＰｏｉｎｔ　ＲＴＸ〟を購入後に５年間継続利用が可能で、ＲＴＫやＶＲＳといった有料の位置情報補正サービスを安定して利用できない基地局圏外や、インターネット接続の不安定なエリアでも利用できるほか、無料で利用可能なＤＧＰＳよりも高精度な位置情報の利用ができる。
　牧草地での作業や水田における代かきや耕起など、２～３㎝レベルの誤差を求めない作業で、作業線設定や作業エリアの色塗り機能を活用すれば、作業ムラや農業資材のムダ撒きの防止やポール立て作業を無くすなど、コストを減らした効率的な農作業の実現に寄与。燃費低減にも役立ち、営農改善に大きな威力を発揮するはずだ。
　注文受付は８月１日から開始しており、受付期間は今年11月30日まで。同社農業向け製品を取扱う全国の農機販売店へ。
【〝匠のガイダンス〟基本仕様】Ｔｒｉｍｂｌｅ社独自のＰＰＰ方式で、補正情報サービスＴｒｉｍｂｌｅ　ＲａｎｇｅＰｏｉｎｔ　ＲＴＸを５年間無料で利用でき、誤差最大15㎝での農作業が可能②ＧＮＳＳガイダンスでは最大の10・１インチディスプレイモニター③アンテナ一体型のＧＮＳＳ受信機〝Ｔｒｉｍｂｌｅ　ＮＡＶ―９００〟は、業界最高レベルの５衛星３周波対応の衛星捕捉性能④牧草地での作業や代掻き、耕起などＲＴＫやＶＲＳレベルの精度を求めない作業が効率的に可能⑤色塗り機能により、画面上で作業したエリアをひと目で判別し、作業機の重ね掛け防止が可能⑥別売のモーターハンドルと自動操舵ライセンスを購入する事で、将来的に自動操舵にアップグレードが可能⑦保証期間３年かつ国内修理可能⑧ディスプレイに日本語入力キーボードを標準搭載。