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食料安全保障を議論 インドでG20農相会合

食料安全保障を議論 インドでG20農相会合
写真説明 トマール農相とのバイ会談(提供:農林水産省)

6月16日から17日にかけ、インドのハイデラバードでG20農業大臣会合が開催され、食料安全保障や栄養、持続可能で気候変動に強靭な農業等について議論が行われた。

 わが国からは野村農相が出席し、4月のG7農相会合で得た成果を踏まえ、①農業の持続可能性の向上は生産性を高める方法で行われるべき②既存の国内農業資源を最大限活用すること③あらゆる形のイノベーションが活用されるべきであることを主張。「これらの点を実践するため、日本は、持続可能な農業・食料システムの構築に向けて、「みどりの食料システム戦略」を進め、家畜排せつ物を堆肥にし、乾燥ペレットとして広域流通するなどの取組を行っている」と述べた。
また、わが国が開発した技術として、温室効果ガスの排出削減などの効果が期待できるBNI強化コムギを紹介。「持続可能な農業・食料システムの構築に向け万能の解決策はなく、互いに学び合いながら、各国が最適な方策を模索することが重要」とした。
 更に、野村農相は会合に出席した要人との二国間会談も行った。インドのトマール農業・農民福祉大臣との会談では、G7とG20の議長国である日本とインドが連携してG7農相会合の成果をG20の成果に繋いでいくことを確認した。
このほか、EUのヴォイチェホフスキ農業担当委員、イタリアのロッロブリージダ農業・食料主権・森林大臣、カナダのビボー農業・農産食料大臣、ベトナムのホアン農業農村開発大臣ともバイ会談を行った。
 なお、会合での議論を踏まえ、議長国インドから「成果文書及び議長総括」が発出された。

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