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関東甲信クボタ なないろマルシェ 原点回帰でリニューアル

関東甲信クボタ なないろマルシェ 原点回帰でリニューアル
関東甲信クボタ=冠康夫社長、本社:埼玉県さいたま市=は1月7日から群馬県前橋市にある「おれん家ふぁ~む」を「なないろマルシェ」としてリニューアルオープンした。今回は運営の主体を現場の女性従業員たちに任せた。改装して2カ月、出だしは好調だという。バレンタインデーの2月14日、現地を取材し、リーダーの河西さんに話を聞いた。

 
まず店に入ると店内がとても清潔。掃除が行き届いていた。また、スタッフの接客も柔らかで、親しみやすい雰囲気だった。特に目を引いたのが野菜コーナーに掲示されているレシピだった。来店客は、これを携帯で写真に撮っていた。
 関東甲信クボタ直営の農作物直売所「おれん家ふぁ~む」は、これまで9年間にわたり地域の住民に愛されてきた。もともとのコンセプトは「群馬県の農家に寄り添うため、地元の米や野菜の取り扱いに特化したスタイル」だったが、近年は店舗利用者からの様々な要望に応えたことで、地元に密着した新鮮で美味しい農作物の提供で、農家を助けるという当初の趣旨とは少し離れてしまい、一種のスーパーマーケットのようになってしまっていた。そこで原点回帰のために大幅改装してこれまで以上に県内の農家に寄り添い農家と関東甲信クボタ、そして消費者の3者を繋ぐ架け橋となり、地域発展に貢献する考えだ。
 そのなないろマルシェを切り盛りするのが昨年末までパート従業員だった河西満美子マネージャーだ。
【河西マネージャー】「大切にしていることの中の一つが『いらっしゃいませ』とお客様に言った後に必ずこんにちはなどの挨拶をすることです。挨拶をすることで、お客様が話しやすい雰囲気を作れるからです。また、毎朝8時半には出勤し、従業員全員で店全体を綺麗に掃除します。これを行うことで、衛生面で安心して頂けるように気を付けております。そのほかお客様や農家さんとの会話も欠かさないようにしています。緊密にコミュニケーションを取ることで、お互いが気持ちよくやり取りができる雰囲気づくりを心掛けています。野菜コーナーでは、販売している野菜を使った料理のレシピを掲載していますが、これが大好評となっています。実はこのレシピ、日々のコミュニケーションからお客が教えてくれたものばかりです。話しやすい雰囲気を作ることで、お客様からも様々なヒントを頂いております。コロナ禍でしばらくできなかったイベントも今はほぼ毎日行っています。特に好評だったのはピザのキッチンカーでした。3月には地元のカフェの出店も決まりました。今後も様々な企画を行うことで、地元の人が集まりやすい憩いの場にし、地元農産物をピーアールしていきたいと思います。また、お客様だけでなく一緒に働くスタッフ同士でも和気あいあいと仲良く仕事をできる環境づくりを心掛けています」。
 その結果、群馬大学に通う4年生の赤坂さんは、今年で大学を卒業するが、店は辞めずに4月以降も働き続ける。赤坂さんは「店の雰囲気が良く、働いていて楽しい。辞める理由がない」と語ってくれた。
     ◇
 なないろマルシェについて、同社の深石常務は「女性が主体になったことで、自分たちにはない発想のおかげでかなり店が変わった。特に主な顧客層である主婦目線に立てる女性ならではの考え方を取り入れることで、利用者にとってワクワクするようなものを今後も提供したい」と述べた。

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