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サル調査法確立に貢献 4年度鳥獣対策優良活動表彰 

サル調査法確立に貢献 4年度鳥獣対策優良活動表彰 
農水省は1月27日、「令和4年度鳥獣対策優良活動表彰」の受賞者を決めた。
 野生鳥獣による農林水産業への被害が全国的に深刻となっており、農水省では各地域における鳥獣対策を推進している。こうしたなか、鳥獣被害の防止については平成21年度から、捕獲した鳥獣の食肉(ジビエ)の利活用については平成28年度から、地域への貢献が顕著と認められる個人や団体を表彰する「鳥獣対策優良活動表彰」を実施し、優良事例を広く紹介することで効果的な鳥獣対策の推進を図っている。今回発表された受賞者は次の通り。敬称略。
【被害防止部門】▽農林水産大臣賞(個人)=一円憲一(滋賀)▽農村振興局長賞(団体)=七ヶ宿町農作物有害鳥獣対策協議会(宮城)▽同(同)=宍粟市有害鳥獣対策推進協議会(兵庫)▽同(同)=天草市方原集落協定(熊本)。
【捕獲鳥獣利活用部門】▽農林水産大臣賞(団体)=㈱日向屋(和歌山)▽農村振興局長賞(個人)=村井悟史(富山)▽同(団体)=獣肉解体処理施設わかさ29(にく)工房(鳥取)▽同(同)=㈱イノP(熊本)。
 農林水産大臣賞を受賞した一円氏は滋賀県獣害対策アドバイザーとして、多賀町など湖東地域を中心に獣害対策の推進に貢献。ニホンザルの生息域調査に尽力し、特に初期においては調査方法の確立に貢献した。また、調査で使用する機器や電気柵の構造等にも精通しており、多方面で自らの力を発揮。集落における侵入防止柵の設置後、柵の管理について、地域住民に声をかけ、柵の管理を行う「電気柵保全会」の設立を主導するなど体制づくりに尽力。サル捕獲用の木製檻の設計・製作を行うとともに、多くの人が自作できるよう、組み立て図や使用方法のマニュアルなども作成した。こうした取組の結果、多賀町では、平成21年度約5100万円あった被害が令和3年度には約70万円にまで減少した。
 なお、表彰式は2月17日、省内の講堂で開かれる「全国鳥獣被害対策サミット」の前に開催予定。サミットでは、農林水産大臣賞受賞者が取り組み事例を報告するほか、資機材の展示などが行われる予定。

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