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新潟クボタ にいがた夢農業2022 儲かる農業を提案 施設園芸・畑作関連も充実

新潟クボタ にいがた夢農業2022 儲かる農業を提案 施設園芸・畑作関連も充実
新潟クボタ(吉田至夫社長)は11月16・17日、新潟市の新潟市産業振興センターで「にいがた夢農業2022」を開催した。トラクタ11台、田植機7台、コンバイン13台に加えて関連製品66点が勢揃い。アグリロボシリーズのみならず施設園芸機器や畑作商品も充実させた会場に1521名が来場。スマート農機の実演や営農に役立つ講演も行われ盛況だった。


 『持続可能な強い農業経営を考える』をテーマに万全な新型コロナウイルス対策を講じて行った今展示会。スマート農機の推進や水稲の省力化の提案に加えて、多様な営農方法の提案として施設園芸機器や畑作に対応できる農機を充実。今後の営農に役立つ製品や情報が凝縮された見所の多い内容となっていた。
 冒頭で挨拶した吉田社長。「夢農業はこれまで最先端の農業機械や技術を提供することを目的に開催してきたが、昨今の状況を見ると、〝夢〟が〝現実〟になってきたことを感じる。ロボット農機は県内で間もなく導入台数が20台を超えようとしており、最先端技術実証事業などで導入が進んでいる。ドローンも県内では400台を超える勢いで、我が社だけでも250台を超える台数を提供させていただいた。こうした製品をきちんと管理して動かすKSASは新潟クボタだけで540軒の農家に導入させていただいている。また、GPS情報を補正するRTK基地局を県内4カ所に設立し、来年3月までに10カ所まで増やし、新潟県のあらゆる場所でご購入いただいた製品がより正確に動ける体制を確立していく。その他にも会場にはさまざまな農業施設や軽トラでドローンが運べるトレーラーといった関連商品も用意した。新潟クボタグループは皆様がさらに明日に向かって飛躍を遂げられるよう全力でサポートしていく」などと来場者に向けて述べた。
 会場に目を向けると7条刈りコンバインを参考出品したほか、新製品では低コストシンプル田植機WD8などが共に関心を呼んでいた。スマート農機ではトラクタやコンバイン、田植機のアグリロボ3機種をはじめ、最新鋭ドローンT10・T30、ほ場水管理システムWATARASなどを展示。アグリロボトラクタやドローンについては屋外でデモを行った。
 また、今回の目玉コーナーとなった園芸・畑作コーナーには注目製品がズラリ。入口付近に集中した施設園芸機器では実際に設置したハウス周辺にAIかん水施肥ロボット「ゼロアグリ」やポット養液栽培システム「ANAポット栽培」、しおれ検知式自動かん水制御システム「Hamirus(ハミルス)」などを展示。育苗ハウスの有効活用法を提案した。また、園芸コーナーでは枝豆コンバインや半自動野菜移植機、子実コーン仕様コンバインを参考出品させたほか、ニューベジマスターなどプロ農家向けの管理機をこれまでになく充実させたテーラーコーナーを設置。来場者の興味をそそっていた。また、展示機実演機の展示即売セールも初めて実施。こちらも来場者から関心を呼んだ。
 注力するKSASについては入口付近に相談コーナーを設けたほか、そのKSASをプラットフォームにした、大規模稲作一貫体系でのデータ活用による精密化・最適化農業の実証試験を新潟県と今年から2年計画で共同研究を開始しており、会場でその中間発表を実施。耕うん~収穫・秋耕まで各工程における省力化や燃料や肥料の削減効果などを検証し、効果があることを説明していた。
 好評を得ている講演では、初日にロボットトラクタ研究の第一人者である北海道大学大学院農学研究院の野口伸教授がオンラインでスマート農業の現状と今後の展望を論じ、山形県でデータを活用して環境保全型農業に取り組んでいる黒澤ファームの黒澤信彦代表がKSASの活用事例などを紹介。2日目は新潟食糧農業大学の青山浩子准教授が「新潟らしいSDGsとは~食と農の視点から~」、クボタアグリソリューション推進部の渡辺広治氏が「令和4年度の稲作の振り返り」の演題でそれぞれ論じた。

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