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岡山市南区興除の㈱高田農産 人の手による細やかな対応と それを可能にする乾燥機の協働

人の手によるきめ細やかな対応と、それを可能にする乾燥機の協働が高品質な酒米を生む。日本酒ブランド「獺祭」の酒蔵旭酒造㈱が開催する「最高を超える山田錦プロジェクト2021」でグランプリに輝いた高田農産を訪ね、同社の品質に対するこだわりを聞いた。同社はそのこだわりぬいた乾燥作業に山本乾燥機HD―65NR(65石)を3基、HD―80DR2を2基使用している。

 岡山市南区興除。岡山市の南西部に位置し、広大な干拓地であるため農業が主力産業である同地区は、米や麦のほか、ナス、レンコン、トマト栽培が盛んな地域だ。そんな興除地区で農業を営んでいる㈱高田農産(代表:高田正人氏)は、昭和40年代から現会長が農業を始め、2014年に法人を設立、現在は2人の子息を含めた6名で運営している。今年1月に、「最高を超える山田錦プロジェクト2021」でグランプリを獲得した同社を訪問し、代表を務める高田正人氏に話を伺った。
 日本酒ブランド「獺祭」の酒蔵旭酒造株式会社が開催する「最高を超える山田錦プロジェクト」は、2019年からこれまでに3度開催されている。同社は、2019年の開催初年度から毎回エントリーしているが、1年目は参加を辞退したという。高田氏曰く「自分が納得できるものができなかったから」だ。同社の品質に対する並々ならぬこだわりが窺えた。
 2年目はできる限りの仕上げを施しいよいよ出品となったが、最終審査には駒を進めることができず。2021年の再挑戦で見事グランプリに輝いた。
 現在、米麦合わせて91‌ha作付しているが、そのうち酒米は約40‌ha。乾燥作業には山本乾燥機HD―65NR(65石)を3基、HD―80DR2を2基使用している。導入にあたっては、知人の大型農家で山本乾燥機を使用している方が多く評判も上々だったこと、乾燥時に胴割れしやすい酒米を低温で丁寧に乾燥する「酒米モード」があることが大きな決め手となった。
 「良い酒米をつくる上で最後の乾燥作業が一番重要」と高田氏は強調する。どれだけ圃場で良いものができたとしても、割れてしまったら台無しになってしまうからだ。そのため、乾燥作業の手間は厭わない。同社では、水分17%程度まで乾燥させたところで機械を止め、6時間程休ませるという。
 そこから、その年の作柄や日々の天候を加味し、乾燥機の設定を細かく調整しながら仕上げを行う。人の手によるきめ細やかな対応と、それを可能にする乾燥機の協働が高品質な酒米を生んでいる。
 少子高齢化や若者の日本酒離れなど、今後の消費拡大については多くの課題があるように見えるが高田氏は不安視していない。「消費者が何を求めているのか?」をしっかり把握し、妥協の無いものづくりをする。そうすることで、おのずと消費は増えてくると考えているからだ。良いものをつくるには良い働き手も必要だが、同社が繁忙期に雇用するアルバイトはリピーターが多い。「時給を高く設定しているし、朝・昼の二食付き。時には鰻や焼き肉も食べに連れて行っている」と笑う。職場に魅力を感じてもらえるような心配りも大切だ。
 他の生産者との差別化について、高田氏は「最後の乾燥調製で妥協せず、時間と手間をかけて、いかに負担をかけないで仕上げられるかがカギ」と語る。
 それには経験と腕が必要となるが、それは今までの失敗から学んだという。作物が刈取して欲しいと思う時に刈取し、痛まないような乾燥調製をする。そうすれば、自ずと良いものができて差別化に繋がる。
 今後の展望は「最高を超える山田錦プロジェクト」の2連覇。主催者である旭酒造の会長・社長からも「連覇をとれるのは高田さんしかいない」と言われているそう。高田氏も「確かに連覇をできるのは私しかいない」と自信をのぞかせる。同業者は仲間でもありライバルでもある。「それぞれが切磋琢磨して岡山の酒米をもっと盛り上げ、『酒造好適米日本一の県』を目指す!」と力強く語った。
 一番重要である最後の乾燥作業においては、乾燥機本体だけでなくメーカー担当者の迅速な対応も欠かせない。「山本製作所担当者の対応には満足している。近々、乾燥機を増設する予定なので、その際は今まで以上に迅速な対応をお願いしたい。あと、もっと安くしてくれ!」と笑った。

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