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BS資材の最前線 土づくり推進フォーラム

土づくり推進フォーラムが8月4日、会場とオンラインのハイブリッド形式で開催され、250名が参加した。テーマは「バイオスティミュラント(以下BS)資材開発・利用の最前線」で、BSの関係者等が講演した。
 冒頭、挨拶した(一財)日本土壌協会の松本会長は、「肥料資材の高騰、みどりの食料システム戦略などを受け、生産者には様々な圧力がかかっている中、BSは非常に関心が高く、また効果が色々なところで明示されている」と述べ、フォーラムに期待を寄せた。
 サカタのタネ・ソリューション統括部の髙木篤史氏は「バイオスティミュラントの定義と現場での資材活用の現状」と題し、BSは現在の肥料や、農薬、土壌改良剤のカテゴリーには収まらない概念で、補完的に働くものであり、高温や低温、物理的な被害(非生物的ストレス)による収量ギャップを軽減する役割だと説明した。気候変動により、BS市場成長率は年10%で農水省も「みどりの食料システム戦略」に明記した。
 また同氏は、BSの効果的な活用について、作物の生育ステージに合わせて環境ストレスの緩和と根張りの強化に有効な「栄養周期理論」や、作物の健康状態や生理状態を推測し、選択したBSを活用する「時計理論」などを紹介。また、農業用ドローン散布の取組み、さつまいも基腐病での施用事例を紹介した。
 アサヒクオリティーアンドイノベーションズの北川隆徳氏は、ビール醸造副産物を活用したビール酵母細胞壁水熱反応物(CW1)が植物及び土壌微生物に与える影響について紹介した。トマト青枯病に対する土壌還元消毒効果として、「CW1自体はトマト青枯病菌に対して全く抗菌活性を示さないが、土壌中の三価鉄を二価鉄に還元することによりトマト青枯病菌が死滅した」と考察した。

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