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目指せ林業プロ 我が社のホープ 地元材でマイホーム 安藤林業の森 靖博さん

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「当初は現場に行くことだけでも大変で、『続けられるかな』と思いながらも早8年。実感ないですね」とキャリアを尋ねた際にこう答えた森靖博さん(38歳)。幅広い知識と高度な操作技術が必要とされる架線集材を積極的に活用する安藤林業=安藤雅人社長(42歳)、岐阜県恵那市上作街漆原913=に30歳で入社。3年前から安藤社長のアドバイスを得ながら自ら架線を張るようになり、林業という仕事にやり甲斐を感じている。
 出身は九州・福岡。自動車関係の工場に勤めるために岐阜県に移住。そこで上作町出身の奥さんと出会い結婚し、隣の町で介護職として働き初めたのがこの地を拠点にしたきっかけとなった。「室内仕事より体を動かす仕事がしたいと思っていた際に募集を見て応募しました。話を聞くと嫁さんの兄が社長と同級生で、社長曰く『昔から付き合いのある一番の仲良し』とのこと。これは逃れられないな」と笑う。
 現在、木材搬出現場の班長をしている森さん。「半分は路網、半分は架線。去年は会社から費用を出して頂き、架線作業主任者の資格を取得しました」と話す。その架線集材について日本の山を守るために必要な技術、と言い切る安藤社長。同社では少なくとも年に1~2本、多い年には10本張った年もあるといい、社員にも積極的に技術の習得に取り組ませている「〝どこに線を張るか〟これが一番重要で、生産量などもそこで決まる。架線は張った経験の数で全然変わる。張り方も皆伐用や間伐用などもの凄い種類があり、いかに現場にあった選択をするかが腕の見せ所」と話す。
 森さんもこれまで社長の助言を得て3本張った。中でも最初の現場が高低差300m以上で、距離も1000m近くある、社長からしても大仕事と言わしめた現場だったとか。「大変でしたけど良い経験させてもらいました」と話した。
 仕事を覚えて自分なりのアイデアを発揮できるようになり、面白味がわかってきたとのこと。それと共に感じたのが山の現状だ。「人が入れない奥地にもスギヒノキが植えてあり、根っこから全部倒れている現場を何度も目の当たりにしました。この地域の土質は真砂土なので山が崩れると土砂が流れてしまう。人知れずそうした状況が起こっていることに気づかされました」。安藤社長もそうした現状にそぐわない林業行政のあり方に疑問を持ち、災害に強い山を作るために皆伐を行い、その後に広葉樹を植林する活動を3年前から自費で行っている。昨年からは東海地方を拠点にスーパーマーケット・ホームセンターなどを多店舗展開するバローホールディングスも加わるなど、社長の心意気に協賛する地元企業や有志の輪が広がっている。
 森さんも木の良さを知ってもらえる取り組みができれば、と岩村町内に地元材を使ったマイホームを計画中。「コンクリートやボードを極限まで使わず、価値がないと言われる枝虫材も使いたいと考えている。枝虫材といえども立派な山の資産。こうした材も工夫すれば利用できることを知ってもらえる家にしたい」と話した。施工は来年春頃を計画。どんな家が誕生するか楽しみだ。
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 本レポートは各地のJ―クレジット発行体を取材した「カーボン・オフセットで森づくり」に続き、各素材生産業者や森林組合などから若手林業従事者を紹介いただき、林業に入った感想などを聞くと共に、各事業体代表者などから人材獲得や育成について取り組んでいる工夫などを聞く。

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