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籾殻散布機「まい太郎」MTAシリーズ 手動から電動に進化 乗ったままシャッター開閉 熊谷農機

〝面倒な籾殻散布が簡単にできる〟とコメ農家から絶大な支持を得ている熊谷農機(熊谷英希社長)のヒット商品「まい太郎」シリーズがリニューアルした。新型MTAシリーズのポイントはシャッター開閉が電動式になったこと。手動シャッターから電動シャッターに改善し、トラクタから降りずにキャビン内から開閉できるようになり、展示会で大好評を得ている。

 ひと昔前までの稲の刈り取り後のほ場では、野焼きが一般的に行われていた。ところが、平成13年に施行された廃棄物処理法により全面禁止に。そこで脚光を浴びたのが熊谷農機=新潟県燕市熊ノ森1077―1=の籾殻散布機「まい太郎」だった。この法律施行を見込んで商品化した同社が誇るロングセラー商品の一つ。籾殻を薄まきできるため、散布後の耕起作業が楽に行えると喜ばれ、コメどころ新潟はもちろん、全国でも出荷台数を伸ばしている。
 籾摺り機からそのまま籾殻が投入できるレギュラータイプと、籾殻庫やホイールローダなどを使って上部から投入できるオープンタイプに大別できる「まい太郎」シリーズ。数ある籾殻散布機の中で、支持されている特長のひとつが、前方排出型ということ。キャビン内から散布の様子が見やすいので、安心して作業が進められると喜ばれている。この他にも①排出部がベルトコンベア仕様なのでスムーズな散布を実現②PTO駆動で一定の速度でコンベアを回すことから平らに、均一に籾殻をまける③天井部がメッシュ仕様なため、風抜けが良いことから籾殻同士が付着してしまうブリッジ現象を緩和する、といった点も好評の理由だ。
 この他にも農家目線でバージョンアップを重ねた優れた機能を備えている同機。この度新発売したMTAシリーズは、そうした特長を継承しつつ電動シャッターを標準装備。今までトラクタから降りて手動レバーで開閉していた作業を、トラクタから降りずに開閉ができるので、ストレスなく散布作業を続けることができるようになった。
 新型MTAシリーズは適応トラクタ30‌PS以上の「MTA―25(籾殻容量約25俵)」、40‌PS以上の「MTA―33(籾殻容量約33俵)」、50‌PS以上の「MTA―40(籾殻容量約40俵)」の3モデルをラインアップ。更に各モデルに電動撹拌装置付(R仕様)、らくらくジャッキ付(J仕様)、公道走行対応型ウインカー標準装備型式(W仕様)、電動撹拌装置+らくらくジャッキ付(RJ仕様)、電動撹拌装置+らくらくジャッキ+ウインカー付(RJW仕様)などを用意している。もちろん、MTAシリーズ全機種に電動リモコン付属、更に電動撹拌装置付R仕様については、トラクタからの電源を1カ所にまとめたダブルリモコンを標準装備している。
 また、今回、米糠や乾燥した籾殻堆肥、低水分有機肥料も散布可能な有機散布機まい太郎シリーズも電動シャッターを標準装備した「MTA―Y8」として新発売した。
 各地の展示会で実機を展示し、農家から「面倒なトラクタからの乗り降りがなくなるこんなタイプがでるのを待っていた」と大好評。「これなら田んぼの泥でキャビンの中を汚さずに済む」といった点も喜ばれている。今後も各地の展示会で披露される。直接確認して欲しい。なお、作業効率が向上した点については記事中のQRコードから手持ちのスマホなどで見ることができる。
【MTA―25の諸仕様】▽全長=1620㎜▽全幅=1740㎜▽全高=2195㎜▽籾殻容量=約25俵分▽重量=約230㎏▽散布対象=籾殻▽散布幅=1660㎜▽散布量調整=電動シャッターによる開度及び車速による調節▽散布方式=PTO駆動によるベルト排出▽適応トラクタ=30‌PS以上▽トラクタ装着方式=標準3P、日農工特殊3P、A1/A2/B、日農工標準S・L。

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