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ミス日本酒が田植え 中四国クボタが協力 アグリロボと競演

日本酒や日本文化の魅力を発信する一般社団法人「Miss SAKE」(東京)が主催する酒米の田植えイベントに、中四国クボタ(林繁雄社長)が協力。岡山市南区中畦の水田で6月15日、「Miss SAKE(ミス日本酒)」が酒米「雄町」の田植えを行った。クボタの「アグリロボ田植機」も登場、昔ながらの手植えと最新鋭の田植作業の〈競演〉となった。
 岡山県は、山田錦をはじめ現代の主要な酒米の祖、「雄町米」発祥の地。全国の9割以上を栽培する一大産地となっている。イベントは、「Miss SAKE」の呼びかけに㈲国定農産(岡山市)が応じ、管理する圃場の一部を提供。「岡山の魅力発信」に共感した中四国クボタ、県酒造好適米協議会、全国農業協同組合連合会県本部(伍賀本部長)が協力した。
 イベントの冒頭、国定農産の国定豪代表は「昨今の厳しい農業事情の中、米農家も頑張っている。今回の催しは、ミス日本酒の皆さんをお迎えし、岡山の活性化につながればとの思いで開催した。県南の干拓地の中、大型農家はほとんど山田錦や雄町の酒米を栽培している。岡山が誇る雄町を世界に向けて栽培していきたい」とあいさつ。
 中四国クボタの林社長は「おいしい日本酒を作るには、高品質の酒米が不可欠。地元岡山の酒米品種・雄町の田植えを通じて岡山の魅力を発信するイベントをクボタもお手伝いさせていただきたい。ミス日本酒の皆さんが行う田植えの原点である手植えと、弊社のロボット田植機による〝近未来〟の田植えのコラボレーションもご覧いただきたい」と話した。
 その後、作業服に長靴姿の「ミス日本酒」の5人が水田に恐る恐る入り、泥に足を取られながらも等間隔に苗を4、5本ずつ丁寧に手植え。終始笑顔で、雨模様の現場が華やいだ。
 隣では、クボタのアグリロボ田植機「NW8SA」による無人作業が披露された。RTKアンテナユニットの装備で誤差の少ない作業が特長といい、自動運転で一気に田植作業が進む様子に、先に手植えをしていた参加者は「あっという間に追い抜かされた」と驚いた様子。2021Miss SAKE JAPANの松崎未侑さん(24)は「歴史ある酒米を昔ながらの方法で植え付けた今日の田植え体験は、日本酒をPRする者として貴重な経験となった。手作業の大変さを実感し先人の苦労に感謝するとともに、農業人口が減少する中、アグリロボのような最新機械の素晴らしさを感じた」と話した。

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