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1バッテリ約2.5‌ha  安心して使用を NTT e–DroneTechnology

NTT e―Drone Technology(埼玉県朝霞市)は、ドローンの開発製造を手掛けるNTTグループのドローンメーカー。現在は自社で開発した農業ドローン「AC101」の普及に注力。2021年2月から事業を開始し、今年2回目のシーズンを迎える。今シーズンは、ドローン「AC101」にカーボン製のプロペラを採用し軽量化を図るなど、使い易さを更に追求した。
 また農業用ドローン「AC101」の実演会を全国200箇所以上で開催し、日本の圃場にあった「取り回しの良さ(軽量・コンパクト)・バッテリの持ち、7年サポート保証」といったコンセプトを体感してもらうと共に、農家などから現場のニーズを聞き取り、地道な活動を展開している。
 「AC101」が特に評価されている点は、バッテリの持ちの良さだ。同クラスの一般的なドローンは、1バッテリ1ha程度だが、同社の機体は最大約2.5‌ha。バッテリがもたないと悩む買い替え検討者や、購入に踏み切れなかった初心者にも、「AC101なら安心だ」と好評を得ている。
 また機体は「2~3年で部品供給が途絶えては農機具としては困る」という農家の声をふまえ、「7年サポート」を保証。部品の交換などが発生した場合も長く安心して使い続けることができる。この他、ワンタッチで交換可能なタンクや取り回しの良さなどの使い易さも好評だ。
 また農家を取り巻く厳しい経営環境を背景に、同社はドローンメーカーとしては珍しく、レンタルや請負サービス事業も開始。レンタルは、初めてドローンの購入を検討する場合や、これから規模拡大を検討している場合にも費用負担を少なくすることができる。農薬散布請負サービスでは、同社やパートナー企業などの経験豊富なオペレーターが行う。
 農薬散布の他にも、ドローンによる直播や授粉など、これから期待される分野での実証にも他企業と連携しながら積極的に取り組む。
 同社では今後、機体の高機能化も進めていくが、機体の構造や部品を大きく変更することを避けることで、代理店や整備所においてAC101を一度習得すれば、長く安心して取り扱えるようにしていく、としている。

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