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根と葉を綺麗にカット 「新玉ねぎ調製機」発売 スズテック

スズテック(鈴木直人社長)は、玉ねぎ収穫後の根切り・葉切り作業を省力化できる「新玉ねぎ調製機RTC3600」を新発売した。青切り玉ねぎ(新玉ねぎ)は収穫後の調製作業をより短期間で行わなければならないため、専用の調製機開発を求める声が多かった。既販「乾燥玉ねぎ調製機TC3600」をベースに各地でのテスト・改良を重ね、商品化した。
 スズテック=栃木県宇都宮市平出工業団地44―3=は、これまでハサミなどを利用して一つ一つ手作業で行われてきた玉ねぎの調製作業を、機械化により根と葉をきれいにカットできる調製機の開発を進めてきた。「乾燥玉ねぎ調製機TC3600」は、生産者の作業負担を軽減し、省力化・作業効率の向上に貢献している。一方、従来未対応だった乾燥前の玉ねぎの調製を行えるのが新製品の「新玉ねぎ調製機RTC3600」だ。しかも部品の調節・脱着により、未乾燥の青切り玉ねぎ・乾燥玉ねぎのどちらも調製作業が可能なことから、1台2役で玉ねぎ農家の省力化・効率化に貢献する。
 新製品の特長は、1時間当たり最大3600個の調製作業が行える。カバーの脱着が簡単にでき、メンテナンスが容易。キャスターを前後に標準装備しており、舗装面での移動が楽に行える。オプションでノーパンク仕様の大径キャスターを取付可能。適応玉ねぎのサイズは、直径60~105㎜、高さ60~105㎜、葉の長さ100㎜以上。
 玉ねぎはキャベツや大根などと並び、家庭での購入量の多い野菜である。昨年は記録的な干ばつで品薄となり高値が家計を直撃した。玉ねぎ産地では生産が急ピッチで進んでいる。
 国内の玉ねぎ生産量は北海道が6割以上を占め、2位佐賀、3位兵庫の3道県を合わせると国内生産量は8割以上。栃木は全国8位でシェアは1%に満たない。「大規模産地においては、機械化体系が確立しているものの国産玉ねぎの生産量を増やしていくためには、中小規模産地においての低コスト・省力化技術の導入が必要」と同社。新製品は、玉ねぎ農家の強い味方になるとともに、産地の活性化にもひと役買いそうだ。
【RTC3600の仕様】▽機体寸法=全長1190×全幅610×全高730㎜▽重量=75㎏▽動力=90W/100V、6W/100V▽調製=根長さ:1~5㎜、葉長さ:15~30㎜▽切断部=根切断方式:根起しローラー+ディスクカッター、葉切断方式:ディスクカッター▽搬送部=搬送方式:Vベルトによる葉の挟み込み、搬送速度:7.8m/分▽最大作業能率=3600個/時▽メーカー希望小売価格=55万円(税込)▽オプション=玉ねぎ調製機用キャスターTCR30:2万4200円(同)。

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