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新潟クボタが県内22営業拠点で展示会 KSAS推進を旗印に

新潟クボタ(吉田至夫社長)は、3月11日・12日の両日、県内の営業拠点で春の展示会「春のきらめきクボタの日」を開催した。営業所単位での地域密着型の展示会は3年ぶり。春作業に向けた準備に貢献しようと新KSASを用いた営農提案、トラクタ、田植機、インプルなどの春農機を中心に展示。コロナまん延防止等重点措置が解除され、来場者との商談も弾んだ。

  新潟クボタ=新潟市中央区鳥屋野331=では、中期経営計画の中で「新潟県農業4000億円復活へのトータルアグリソリューションカンパニー」を目指し、先の社員大会でもスマート農業と園芸振興を大きな柱としてソリューション活動を全社員一丸となって展開することを確認。その起爆剤となる春商戦ではKSASを中心としたクボタスマート農業の提案で全国の販売店の先頭に立つことを表明している。
 吉田社長は3月から県内全23営業所の激励訪問を開始。この2日間では、中越エリアでは長岡営業所(中村征樹所長)、保内営業所(神田雅晋所長)、分水営業所(佐藤剛所長)などを順に訪問し、社員を激励した。
 吉田社長は「米価下落などの影響はあるが来場されたお客様はリアルの展示会を待ち望んでいた感じで皆さん喜ばれていた。目標は例年より少ない6500人。22営業所で動員目標は達成できそう。トラクタ、田植機、コンバイン、テーラーなど、初日の販売実績も好調だった。農業構造の変化もあるが集落営農の担い手として15‌ha前後の家族経営農家は生産効率が良く、経営的に安定しており、適正規模なのかもしれない。昨年はコロナ対策の経営継続補助金で関連商品がよく売れたが今年もハローや畦塗機などは売れている。また、クボタグループでKSAS営農コースの無料キャンペーンを実施しており、圃場100枚までシステム利用料が無料(通常月額2200円)となるので大変お得、新潟県はKSAS発祥の地ということもあり、年間目標を一気に成し遂げようと一生懸命PRしている。元気な家族経営の農家の皆さんにとって使い勝手がいいとご好評頂いている」と述べた。
 長岡営業所には、アグリロボトラクタ「MR1000A」を展示し、成約につながった。MR1000Aは、機体周囲の人や障害物を検知するために、レーザースキャナーと超音波ソナーの2種類のセンサを搭載。GPS測位情報補正に加えて、インターネット網を使って補正情報を得るVRS方式を加えることで、精度が格段に向上する。アグリロボでは田植機「NW8SA(8条植)」も展示して好感触を掴んだ。「これから法人化して農地集積したいというお客様にご成約頂いた」と中村所長。経営的に安定している家族経営農家は機械の更新も早く、確かな需要が見込める。一方、長岡市には100ha規模の大規模法人もあり、農地は取り合いの状況という。今後の農地集積にアグリロボトラクタの購入は地権者を納得させる効果もあるようだ。分水営業所から1月に着任した中村氏は31歳で所長に大抜擢。「魚沼でのシェア拡大にきっと貢献してくれるはず」と吉田社長は激励した。
 保内営業所の神田所長(58歳)は、新津営業所長から1月に着任した大ベテラン。既にKSAS加入件数は営業所目標を達成し、倍以上に上積み。「機械の進歩は半自動化から無人化へと目覚ましいものがある」と話し、KSASの魅力を来場者に語りかけることで加入者を増やしていた。
 分水営業所は県内23営業所の中で2年連続して売上利益総合部門で最優秀賞を獲得した伸び盛りの営業所。4年目の佐藤所長(42歳)は、農業構造の変化を的確に捉えながら地域農業に寄り添って来た。「多くは稲作一本の単作地帯だが、枝豆や玉ネギなどの園芸導入も徐々に進み、複合経営で今回のKSAS無料プランに加入するケースも見られる」と佐藤所長。集落営農組合でも世代交代が進み、圃場管理が大変になる中で、情報共有を図るために今回のKSAS無料プランを試してみようという機運が生まれているようだ。

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