農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

チップソー〝鬼の爪〟で著名なフジ鋼業＝藤井健吾社長、兵庫県加古川市野口町水足北浦１４４２―１＝は、台風や集中豪雨などによる浸水被害を防止する簡易型止水板「Ｆｌｏｏｄ　Ｇｕａｒｄ　Ｆ」を市場に投入、注目を集めているが、さらなる進化、より使いやすくなった最大止水高度80㎝の「同ＦＺ80」をシリーズに追加、本格発売を開始した。
　同シリーズには、最大止水高度が52・８㎝の「同ＦＺ50」、同65㎝の「同ＦＺ65」があり、今回さらに止水高度をアップした「同ＦＺ80」を追加したもの。同シリーズは３月８～10日に大阪・住之江区で開催された関西農業Ｗｅｅｋに出展、来場者の足を止めた。
　簡易型止水板は、台風や高潮、ゲリラ豪雨による浸水被害防止を目的に開発された。止水高度がグレードアップした新型の発売で、シリーズはさらに充実、用途に合わせ様々な設置が可能。
　また、内湾曲のＦＮ型や外湾曲のＦＷ型も準備している。接続は、最新フック式の「簡易キャッチグリップ」を採用。これにより、接続強度が格段にアップ。これまで浸水対策として土のうを使用しているが、重くて女性や高齢者では準備・設置・連結するのが難しい。この課題を解決、誰でも素早く設置できる。
　水害時の止水は、止水板の表面にかかる水圧で本体を固定。流水の中でも使用でき、濁流に流されることなく流木やガレキに当たっても壊れない強靭なボディで、安心して使用できる。止水板１枚につき、最大３００㎏までの水圧に耐えることができる。