農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

ササキコーポレーション（佐々木一仁社長）は肥料散布機のライムソワー・有機ミキシングソワーを公道走行対応標準装備仕様にフルモデルチェンジし、２０２２年１月から販売を開始する。ラインナップは全幅1.7ｍ以下の小型特殊免許条件に対応した「Ｕ1.7」モデルと同2.5ｍ以下の大型特殊免許に対応した「Ｕ2.5」モデルの２モデル。
　国土交通省が農耕トラクタに関わる道路運送車両法の運用を見直し、保安基準の緩和措置により、農耕トラクタに作業機を装着しても道路が走行できるようになった。
　生産者の営農活動を応援するササキコーポレーション＝青森県十和田市大字三本木字里ノ沢１―２５９＝では、こうした情勢を踏まえて安全、安心に作業へ専念できる機械の提供を促進。10月に発表した主力商品のブロードキャスタ／有機ブロードキャスタに続いて、肥料散布機シリーズとして、ライムソワー・有機ミキシングソワーを公道走行対応モデルに一本化し、生産者が安全、安心に作業機を使用できるようにした。
　また、公道走行対応モデルとして全幅1.7ｍ以下の小型特殊免許条件対応モデルには「Ｕ1.7」、全幅2.5ｍ以下大型特殊免許対応（特殊車両通行許可が不要）モデルには「Ｕ2.5」のロゴを本体、カタログなどに表示した。これにより、販売店・ＪＡ、生産者等が全幅などを確認しなくても、一目でどの基準に適合しているかがわかるようになっている。
【ライムソワーの特長】タンクとシャッターの隙間にクッション材と樹脂シートを装備し、密閉性とスムーズな操作により肥料投入時や振動によるシャッター部からの肥料の漏れをシャットアウトする。
　また、特殊形状シャッターが、少量散布時には繊細に、大量散布時には大胆に送り出し量を調整するため、的確な散布量調整が可能となっている。
　▽型式＝ＭＬ１５７（Ｄ）（Ｕ1.7）、同１８７（Ｄ）／２１７（Ｄ）／２４７（Ｄ）（Ｕ2.5）。
　※型式末尾Ｄは電動無線リモコン仕様。
　▽ホッパー容量＝２４５／２９５／３４０／３８５ℓ。
　希望小売価格（税込）は39万６０００～64万１３００円。
【有機ミキシングソワーの特長】化成肥料や有機肥料（含水率40％以下のバーク堆肥・乾燥鶏ふん・米ぬか等）の単肥散布とすばやい混合、均一散布ができるので、散布作業の低コスト・省力化を図ることができる。混合部はＷオーガ方式で、有機質や化成肥料を短時間で均一に混合する。
　▽型式＝ＲＭＳ２０４Ｄ／３０４Ｄ（Ｕ1.7）。
　※型式末尾Ｄは電動無線リモコン仕様。
　▽ホッパー容量＝２２０ℓ（最大積載量２００㎏）／３００ℓ。
　ＲＭＳ２０４Ｄは定幅1.3ｍ均一散布、ＲＭＳ３０４Ｄは散布幅1.5～2.2ｍで、定幅散布と畝に合わせた条播散布ができる。
希望小売価格（税込）は66万円～78万１０００円。
　※Ｕ1.7モデルは装着するトラクタによって大型特殊免許区分となる場合があるので、必ず作業機を装着した状態の寸法とトラクタの最高速度を確認する。