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業界から多数表彰 農林水産研究開発功績者

農水省と(公社)農林水産・食品産業技術振興協会は11月25日、東京ビッグサイト青海展示棟で開催された「アグリビジネス創出フェア2021」の会場内で、「民間部門農林水産研究開発功績者表彰」及び「若手農林水産研究者表彰」の表彰式を開催した。
 冒頭、金子原二郎農林水産大臣が登壇し「これからも創意工夫、活力にあふれた研究を進めていただきたい」と述べた。
 本年度の農林水産大臣賞は、カゴメの松下航氏と、山岡浩一氏の「ジャガイモシストセンチュウ対策としての抵抗性加工用トマトの開発」。
 農林水産技術会議会長賞民間企業部門では、ササキコーポ―レーションの戸田勉氏、甲地重春氏が「電動リモコン草刈機の開発」で表彰された。
 甲地氏は、「栄誉ある賞を頂けて大変光栄。スマモはこれまで当社が畦畔草刈機で培ってきた技術をベースとして完成したもの。またオール電動という地球環境に優しい点も評価されたと思う。今後は自動化を目指していきたい」と話した。
 (公社)農林水産・食品産業技術振興協会会長賞には、大和製衡の岡部修一氏、長尾武好氏、三田尾健司氏が「水産流通現場で迅速、簡便に水産物の脂質含量等を測定する機器の開発」で受賞。専門家の目利きによって評価されていた水産物の評価(脂乗りや鮮度)について、魚の電気伝導率を利用して鮮度判定や脂肪率測定などを可能とする技術と評価された。
 続いて若手農林水産研究者表彰では、農研機構農業機械研究部門兼農業ロボティクス研究センターの山田祐一主任研究員が「自動運転田植機と植付機構の電動化に関する研究」で表彰。「熟練オペレータと補助者の2名以上が必要だった田植え作業において、非熟練者でも1名作業が可能な自動運転田植機を開発し、高速・高精度な直進 ・旋回性を確立するとともに大幅に労働時間を削減。加えて、機械的に車輪と連動していた田植機の植付機構の電動化に取り組み、衛星測位システム連動による正条植制御など有機農業拡大に貢献する技術を開発した」と評価された。山田氏は「みどりの食料システム戦略が推進される中、株間除草で有機農業に貢献することができ大変嬉しい。これからも生産現場に資する研究に取り組んでいきたい」とした。

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