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乾田直播(カンチョク)って何だ?!=第1回=  —スガノ農機技術顧問・齊藤義崇―

農業現場は多くの問題を抱えており、その一つが農業人口の減少だ。様々な策が講じられているが儲からなければ農業への夢や希望を見出すことは難しいだろう。そのような中、労働時間を抑えながら規模拡大に有効な技術として関心が高まっているのが乾田直播であり、今後の農業環境を考えれば切り札となる技術の1つだと考える。その乾田直播について、スガノ農機技術顧問の齊藤義崇氏から乾田直播のメカニズムや技術的なコツ、営農メリットなどを毎月1回の形で発信して頂く。


 水稲の乾田直播とは、種籾を畑状態の本田に直接播種する栽培法です。移植栽培法に比べて育苗が無い省力的な稲作です。乾田直播は、耕起から播種までを畑状態で行い、3葉期程度までを畑条件とし、その後湛水します。条播が一般的で、1~3㎝の覆土を行うため倒伏に強く、落水すると畑地状態なので、ぬかること無く収穫もスムーズ。大型の作業機で効率よく作業を進められることから規模拡大に有効といわれています。現在主流となっている汎用的なドリルシーダーで播種を行う作業体系はイタリア北部での体系が元になっているため、比較的その気候に近い北海道や東北地方を中心に普及が進んできました。一般的に温暖な地域が適地とされる水稲栽培ですが、国内の乾田直播は、寒冷地で進展してきた栽培方法なので、国内ならどのような地域でも導入できます。
 水稲の直播には、大別して「湛水直播」(湛水をしてから播種)と「乾田直播」(湛水をしないで播種)があります。いずれの栽培方法も「直播」(ちょくは、ちょくはん)と呼ばれますので、それぞれの特徴を理解することが大切です。

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