SSで固定式ROPS標準装備に 8年度内に基準策定 農作業安全検討会可倒式はオプションで
農水省が8月19日に開催した農作業安全検討会で、これまで検討が進んできたスピードスプレヤー(SS)の安全対策について、固定式ROPSを標準装備とすることが明らかになった。更に、梨やぶどうなどの棚栽培への対応のため、可倒式ROPSをオプションとして選択できる仕様とする。また、同検討会では、令和6年の農作業死亡事故が急増したことから、検討会の下に農作業事故調査検討部会を設置、事故発生状況等の調査や要因分析を行うこととした。
農作業安全検討会では、令和3年の同検討会中間とりまとめの取組状況を共有、更なる農作業安全の推進加速に向けた議論を行っている。
今回の検討会では、前回の検討会での指摘を受け、農作業事故について、詳細を分析。
年齢階層と要因で分析すると、農作業中の死亡事故全体における75歳以上の割合が約6割となっていることがわかった。また、機械事故のうち、草刈機、動力防除機において若い世代の事故が多い一方、熱中症など機械・施設以外の事故は高齢者が多い結果となっている。また、就業者あたりの死亡者数については、74歳以下で増加した一方、75歳以上については微減となっている。74歳以下では、農機に起因する事故が増加、75歳以上は農機に起因する事故は減少、熱中症が増加している、などとした。
また、中間取りまとめの取組状況として、安全性検査制度の見直しについても報告。令和7年度から農用トラクター(乗用型/歩行型)、田植機(乗用型)、コンバイン(自脱型)、乾燥機(穀物用循環型)について新基準での安全性検査がスタートしているが、これに加え、スピードスプレヤー(SS)については、令和10年度からの新基準による検査の運用開始を目指し、同検討会SS分科会で検討が進められている。今年1月の分科会では安全基準策定方針が合意、策定されている。具体的には、「転倒・転落」対策として、①標準装備は固定式ROPS(転倒時に運転者を保護する安全フレーム等からなる構造。いわゆる安全キャブ・フレーム)として、部品点数が多くなる可倒式ROPSを追加オプション(有料)として選択できる仕様とする②可倒式ROPSを倒している状態では道路走行用のギアに入らない等の仕様とする(少なくとも道路走行時はROPSを立てる)――などが盛り込まれている。可倒式ROPSについては、梨やぶどうなどの棚栽培において、固定式では作業できない可能性もあることから盛り込まれた。ROPSの強度試験については、令和8年度上半期までの方法・基準確立に向け、検証試験が進められている。
加えて、「挟まれ」対策については、メーカーの競争領域にも関わるため、安全性検査の基準となる具体的な対策(実効性のある挟まれ対策)の素案を、メーカー各社が農研機構に示し、現在、基準化に向けて検討が進められているという。
こうした報告に加え、農水省から同検討会の下に農作業事故調査検討部会を設置することも説明された。これは、今年2月に公表された令和6年の農作業死亡事故者が急増したことを踏まえ、事故の発生状況についての詳細な調査と要因分析を行うことを目的としたもの。今年度は、11月頃に現地調査を実施し、翌年2月に調査結果を取りまとめる。
農作業安全検討会では、令和3年の同検討会中間とりまとめの取組状況を共有、更なる農作業安全の推進加速に向けた議論を行っている。
今回の検討会では、前回の検討会での指摘を受け、農作業事故について、詳細を分析。
年齢階層と要因で分析すると、農作業中の死亡事故全体における75歳以上の割合が約6割となっていることがわかった。また、機械事故のうち、草刈機、動力防除機において若い世代の事故が多い一方、熱中症など機械・施設以外の事故は高齢者が多い結果となっている。また、就業者あたりの死亡者数については、74歳以下で増加した一方、75歳以上については微減となっている。74歳以下では、農機に起因する事故が増加、75歳以上は農機に起因する事故は減少、熱中症が増加している、などとした。
また、中間取りまとめの取組状況として、安全性検査制度の見直しについても報告。令和7年度から農用トラクター(乗用型/歩行型)、田植機(乗用型)、コンバイン(自脱型)、乾燥機(穀物用循環型)について新基準での安全性検査がスタートしているが、これに加え、スピードスプレヤー(SS)については、令和10年度からの新基準による検査の運用開始を目指し、同検討会SS分科会で検討が進められている。今年1月の分科会では安全基準策定方針が合意、策定されている。具体的には、「転倒・転落」対策として、①標準装備は固定式ROPS(転倒時に運転者を保護する安全フレーム等からなる構造。いわゆる安全キャブ・フレーム)として、部品点数が多くなる可倒式ROPSを追加オプション(有料)として選択できる仕様とする②可倒式ROPSを倒している状態では道路走行用のギアに入らない等の仕様とする(少なくとも道路走行時はROPSを立てる)――などが盛り込まれている。可倒式ROPSについては、梨やぶどうなどの棚栽培において、固定式では作業できない可能性もあることから盛り込まれた。ROPSの強度試験については、令和8年度上半期までの方法・基準確立に向け、検証試験が進められている。
加えて、「挟まれ」対策については、メーカーの競争領域にも関わるため、安全性検査の基準となる具体的な対策(実効性のある挟まれ対策)の素案を、メーカー各社が農研機構に示し、現在、基準化に向けて検討が進められているという。
こうした報告に加え、農水省から同検討会の下に農作業事故調査検討部会を設置することも説明された。これは、今年2月に公表された令和6年の農作業死亡事故者が急増したことを踏まえ、事故の発生状況についての詳細な調査と要因分析を行うことを目的としたもの。今年度は、11月頃に現地調査を実施し、翌年2月に調査結果を取りまとめる。





